表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/23

*おねだり

「ねぇ〜彰人ぅー、してよ。してくんないと、解放しないよ」

「でも……キスは、ちょっと……」

私のおねだりに彼は後頭部に片手を伸ばして掻きながら、躊躇している。

「キスはフリでいいから。ねっ、フリでいいから一連の流れはやれるでしょ。あっちゃん、お願いっ!ねっ、あっちゃん」

私は多少の妥協をしながらも懇願した。

「いい、の……?あおちゃんはそれで満足するの?傷付かない、よね?」

「良いよ。満足するからおねだりしてるの。傷付かないから、遠慮なくして」

不安そうな彼の表情(かお)を見据えながらコクコクと力強く頷いてみせる私。

「ぅう……わ、分かったよ。じゃ、じゃあするよ。ふぅー」

深呼吸して、顔を引き締めた彼が、あのキャラの顔を再現して片手を私の顎に伸ばす。

彼のひとさし指の横と親指が私の顎を挟みクイッと押し上げる。

そして、

「おまえの恥ずかしい姿、俺にだけ見せろよ」

と荒々しく顔を近づけられた至近距離のままでセリフを発した彼が、更に顔を近づけ、お互いの唇が触れ合う寸前に——彼が後方へと退がる。

「ふぅー、これでいい……の?」

「っはぅ……あ、ありがとう。うん、彰人のあの表情とセリフにぞくぞくした!興奮した!彰人っ、好きぃっ!」

私は机の上に載せたお尻を浮かし、距離をとる恋人(かれ)に飛び付いた。


私の好きな漫画の好きなシーンを再現してくれた鴻上彰人(かれ)がもっと好きになった私だった。


満足した。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ