88、領都のごみ処理(1)
ごみ処理問題!
3日の朝、アスカ神様から今のところアスカでは異世界のごみは大丈夫のようだと報告された。
「ところで、領都のごみはどうするつもりだ?ごみ集積場にどんどん
集まってきているぞ。早く燃やした方がいいのではないか?大丈夫か」
「大丈夫ですよ。リサイクルをしたいと思います」
「地球ではやっているそうだな。だけどリサイクルされているものは限られているのだろ?」
「ここには魔法がありますからね。異世界のごみを研究していて気が付いて、実験したらうまくできるようになったのですが、ごみを物質ごとに分離して再利用できそうです。有害物質も分解する目途も立っています」
「そうか。いいことのようだな。期待しているよ」
地球での勤務が終わり、領都に戻ってきた。
開校関係の新しい報告はなかった。
順調なようだ。
現在、内壁と外壁の間に屋内ごみ集積場が造ってある。
雨水などが侵入したり、ごみから外へ汚水などが漏れ出さないように工夫されている。
明日、この隣にリサイクル施設を造る。
役場の担当者や技術者とともに建造を行うつもりだ。
今日は南北線と環状線に使うAGTを作るか。
AGTの製造にも様々な材料が必要だ。
ごみ処理で利用できる素材ができればそこから様々な材料を供給できる。
ただ問題なのは今回作れた魔法道具では一度細かく粉砕してから分離の処理を行うので長い繊維状の素材回収が困難だ。
長い繊維状の物は再合成で作ることになる。
粉砕の前に分離でセルロースなどの長い繊維は分離はするが効率は悪そうだ。
そこは残念だができないのだから仕方がない。
地球に比べれば魔法があり分離ができるだけ便利なのだが。。。。
南北線と環状線を互いに乗り入れ可能にしたことで車両基地は基地は公園の地下、工房は公園の地下と工房区に設けることになった。
車両基地からは東西線への乗り入れが可能だ。
その様な事から南北線と環状線に使うAGTは東西線の車両と同じ仕様にした。
南北線も環状運転を行うことにした。
公園地下の工房で2編成の車両を精霊さんたちの力を借りて製作してから領主館に戻る。
夕食後、地球の自宅に戻り、かなり多めの『魔法のケーキ』を準備した。
今日は地球の自宅に泊まることにした。
地球の自宅に泊まるのは久しぶりだ。
地球の自宅にはホームベーカリーを使いに来てばかりだったな。
ホームベーカリーの精霊とゆっくりと念話をしながら過ごす。
自宅ではタカシ自体は平穏だったのだが。
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