表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
不思議なパン  作者: TKSZ
84/258

84、初級学校開校(2)

狙われる!

寮の建設を精霊さんたちに頼んで行ったよ。

学校関係は優先事項だ。

いつもの通り、内装は業者にお願いする。

AGTも生徒や教員の足確保のためにも大事だよ。


AGTの製作のために駅の入り口に向かう。

精霊さんたちが騒ぎ始めた。

何か突き出された。

ナイフか?

突き出された刃物をよけ、相手の腕をつかみ、取り押さえる。

黒装束・・・・男か?

おいおい、ナイフには麻痺の毒が塗られているよ。

鑑定をした一瞬、男が苦しみだした。

仕込んであった毒を飲んだらしいな。

直ちに解毒を行う。

即効性の少し厄介そうな毒だったが間に合ったか?

近くにいた警備の衛士が走ってきた。

男の命には別条がないようだ。

しかし、記憶には障害が残りそうだな。

それを重視した毒というわけか。

黒幕はわからないかもしれないな。

目的は何だろう。

周囲に不審な動きがないか探った。


『ホウ、他に危険性は』

『外壁内は大丈夫です』

『外壁外に何かいる』

『逃げていきますね』

『追跡はできる』

『お任せください』

『よろしくね』


証拠はないだろうが、敵が誰かはわかるだろう。

しかし、簡単に接近を許してしまったな。

ここで考え込むのはよくないから考えるのは後にしよう。

集まってきた衛士たちに後を任せることにした。

今日はAGTの製作は止めて領主の館に戻ることにしたよ。

開校関係の仕事を邪魔されたな。


領主館に帰り、婚約者達に今の事件について説明した。

驚き、簡単に接記されたことを心配された。

躱すことができたとはいえ探索・察知を掻い潜り近づいた来た者がいたのだから。

こちらも油断していたかもしれない。

こちらの探索・察知を掻い潜るものもいることを肝に銘じておこう。


犯人の目的について意見を交わした。

個人的な恨み。

凹ませた貴族や他国の王族がいるな。

AGTの技術を奪うこと。

ナイフの毒が麻痺毒だったことから可能性が高いか。

ムサシノ王国の弱体化。

ありえない話ではないな。

学校の開校の妨害?

うーん?

まさか、異世界のごみ関係ではないよね。


警備と領軍を統括するクレン司令官がやってきたよ。

今回、賊が侵入してしまったことを詫びにきたんだ。

気にしないようにと伝えた。

王族の来訪もあるので、警備の強化をお願いしておいたよ。

とくに婚約者や重要人物の警護強化をお願いしたいね。


男を尋問したが、芳しくないようだ。

記憶がおかしくなっているようだ。

失っているのではなく「おかしく」だ。

やはりそうか。

解毒を行う直前の一瞬、『混乱の魔薬』と鑑定できたからね。

こちらまで混乱させる記憶を残しているわけか。。。。

情報のかく乱か。

厄介だな。


警備の改善について後日報告してくれることになった。

グレン司令官が帰った後、危害を察知・防御する魔法道具を婚約者や重要人物の分として製作した。

私が使っている物より察知を強化したものだよ。

今回の犯人の隠密性を考慮した結果だ。

もちろん自分の分も用意した。


ロボとドラが領都内では警護についてくれるということになった。

よろしくお願いします。

ドラは姿を消した状態で頭上で防御と監視を行ってくれるという。

ムサは学校を監視してくれるようだ。

学校の開校は近づきつつある重要イベントだからね。

学校関係ではまだまだ細かいことを検討もする必要がある。


ホウから連絡があった。


『何か判明した?』

『申し訳ありません。転移されました』

『え、』

『おそらく、異世界ドルジェです』


おいおい、異世界のごみ関係か!



お読みいただきありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ