53、領都造成(6)
鉄道は好きです。
できたら個室がいい。
折角建てたのだから領都の家に泊まることにする。
婚約者たちも一緒だ。
夕食はチキンの肉団子入りスープ。
チキンソテー。
チキンはヤリミズ村に行って買ってきたよ。
神木のところに転移したよ。
便利だね。
あ、領都の仮設の家に龍の像を祀った。
夕食にあんみつを提供したよ。
私は半分でもいいんだけどね。
ミオさん、私の残した分をお食べになりたいと。
食べる前に半分にしたのを気が付いていたのね。
今日、あっちへこっちへと走り回っていたものね。
はい、どうぞ。
あ、まだ食べたい方が3人。
もうひと缶開けましょう。
さて、これからどのように造っていくか尋ねられた。
「図面はないの?」
「あるけど・・・」
「ちょっとすごいのを計画していない?今日造ったメインストリートだって100m幅じゃないのかな?」
大正解。
さらに掘割で車道を計画中です。
言葉で入ってはあるけど。
図面を見せました。
「・・・・」
「えーといいかな。当然この区画の中に道とかができるからね」
「そうよね。碁盤目とは少しイメージがね」
「学校エリアと公園が大きいからね」
「点線は何?」
「モノレール。むらさきが1周10km。平均時速約25km。1周約30分。10駅。複線。それぞれ最大3編成で運行」
「赤と青は?」
「単線のモノレール。距離約2km。平均時速約20km。1往復約20分。それぞれ5駅。1編成が往復。ともに高架」
「ねえ、モノレールがいいのかな?AGTという自動案内軌条式旅客輸送システムの方が自動でいいんじゃない。それから住宅街も高架?魔法で作るのなら地下にしたら」
リサさん詳しい。
どちらにしろ魔法をフル活用し建設と運行をするけれど。
まだ、検討事項が多いけど領都に公共交通機関を作ってみたい。
長期的計画だ!
図に書いてある道路は内壁の内側すぐに100m幅の道路。他はメインストリートは100m幅にして、他は50mにした。
区画内の道もせまくても10mにする。
婚約者たちの散々言われながら夜は更けていったよ。
周囲の警備はホウ・主従関係を結んだムサに協力してもらった。
夜、自宅に行って『回復のケーキ』を作った。
早くできるからね。
明日も領都の造成だ。
お読みいただきありがとうございます。




