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不思議なパン  作者: TKSZ
37/258

37 ごみの穴

ファンタジーな環境問題です。

短めです。

「ごみの不法投棄ですか」

「うん、単純にそうとは言えないのかな」

「どういうことです」


このごみは半月ぐらい前に見つかった。

すり鉢状の穴の中に入った状態で。

ハイカーによって近くの行政機関に通報されてきた。

写真付きで。

関係機関が確認しに来た時には量が増えていた。

こんな山奥でだ。

苦労して人力で運び出した。

穴は空になったはずだ。。。

穴を埋めるまではできなかったが。


数日後に穴を埋める作業に来たところ、穴にはごみが溜まっていた。


再び、ごみを人力で除去し、投棄した犯人を暴くためにカメラを設置したのだが。


「穴の周辺に人が近づいた記録がないそうだ。それからまるで下から湧くようにごみが出現していたのよね」

「どういうことですか?」

「言葉の通り。まるでちがう世界から湧いてきたように」

「まさか、アス・・・」

「しー」


声を潜めた。


「そこのごみの中にある文字を見てちょうだい。あの文字はこの地球の文字ではないわ。あらゆる古代文字とも一致しなかった。そして、あそこでもない」

「二つの世界と違う世界の?」

「そうね。あと、地球上に存在しない合成物も見つかっているわ。そこで私たちところに調査協力の依頼があったわけ。国の特殊な部門と父のところがパイプを持っているのでね。本当は『ジュンとポチの隠れ家』に集る面子に協力してほしかったんだけど」

「え、シュンさんたちを知っているのですか?」

「あら、隆司さんも?あそこはこのような不思議な調査ができるのよね。何か忙しいようで今回は協力をお願いできなかったのよ」

「そうですか。私は喫茶店の常連です。ポチには癒されますよ。確かにシュンさんには不思議なことが近づいてきますよね」


まあ、人のことは言えないけどとは声に出しては言えなかった。


リサさんから鑑定をするように促された。


そして、やはり。。。。。


うん~、一度戻るか。

今日は見るだけの予定だから。

写真等を検討すること理由に一度戻ることにした。

ごみのサンプルも持って。

午後から王宮で税と予算と経済についての話し合いがある。


山道を歩いて車に戻る。

周囲も鑑定しながら。

問題はないな。

明日、担当者と話し合うことを確認して現場を離れる。

ごみのサンプルも車の中で隠れて収納に入れた。

アスカで鑑定した方が細かく鑑定できるはずだ。


時間の関係で途中のドライブインで車内からムサシノ王国の王宮にある自室までリサさんと転移することにした。

転移の能力が進化したのは助かった。

ごみ穴を調査するのに少し時間がかかってしまったからな。


気配の察知。。。

見られているかな。

特殊機関の要員がこちらを監視しているかな。

直接は見えないはず。

ここは駅も近い。

駅から帰ったことにもできる。

さあ、リサさんと転移するか。

セルさん、後はお任せします。


次は内政。

タケハヤ公爵領の経済と税と予算の問題です。

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