閑話?天とじ丼
スーパーに夜行くとお惣菜が半額!
沢山買って冷凍にしてしまいます。
夜遅くまで仕事をしていたら小腹が空いてしまった。
領主館の厨房に行くと今日の夕食の天ぷらの余りがあった。
ここの厨房では勝手に使ってよいものはわかりやすく置いてある。
何かで急に食事をしたいこともあるからだが。
一応、何時でも対応できるように明日の下ごしらえの当番も兼ねて一人以上の料理人が待機している。
「タカシ様、何かご用意をいたしましょうか?」
担当の料理人が声をかけてきた。
領主様が来るところではありませんなんていう無粋な事は言ってこない。
私が調理したいといえばさせてくれる。
むしろ私が作る新しい料理を興味深く見ている。
今日の当番は一人だと思ったらいつの間にか三人もいた。
「余った天ぷらは次の日に食べるときはどうする?」
「魔道具で加熱してから天丼ですかね?」
「それが妥当だね。私は安く買ってきた天ぷらを冷凍にしておいてレンジで解凍してから天とじ丼することが多いかな」
「天とじ丼ですか?かつ丼の天ぷらバージョンでしょうか?」
「そうだよ。時間が経って残念になっている衣もそうすれば誤魔化せるからね」
「確かにいいですね」
出し汁に砂糖を入れてスライスした玉ねぎを入れ、つゆの素を入れてそこに魔法レンジ少し温めたてんぷらを投入。
海老天・いか天・なす天・かぼちゃ天だ。
そして茹でてあったホウレンソウも加えて彩に。
卵二つには少しつゆの素で味付け。
てんぷらがよく汁を吸ったら溶き卵でとじてご飯の上に。
刻みのりをかけてさあ食べよう。
後ろを見たら何人もがこちらを見ているよ。
いい香りに引き寄せられた?
後は料理当番さんよろしく。
みんなの分まで私が面倒をみれないよ。
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