246、アバシ王国での戴冠式(1)
夏バテと諸般に事情で更新が遅くなっています。
すみません。
有害な魔法道具の封印とヒハ国での騒ぎが終わり、やっとのんびりとした日々を過ごすことができるようになった。
しかし、『魔法のパン』が急に口の中に現れたのは何故だろう。
全く分からない。
この間の疲れも癒されたところでアバシ王国のフルル新女王の戴冠式に出席のために王都アバリに赴くことになっている。
お祝いには魔動馬車と飛行船を贈ることがすでに決まっている。
飛行船も28人乗りの実用性の高いものが開発できた。
これを贈ることにした。
速度は定員増加の影響で最高速度が時速100kmとなってしまったが仕方がない。
しかし、天気がよければ自動操縦で夜間も離着陸と飛行ができるようにした。
さらに定員が多い新しい飛行船の開発もしており、近いうちに飛行船を利用して各国の交流が活発になるようにしたい。
カラン国国王・スルガ王国国王・ムサシノ王国国王・ココ王国女王・ヒハ国実王・シロロ王国国王・アサヒ国国王・サト王国国王が戴冠式に出席する。
各国の国王を飛行船でアバシ王国王都アバリまで送ることにした。
すでにすべての国が飛行船の上空通過を許可してくれている。
送り迎えには4艇の飛行船を使う。
1艇はスルガ王国とカラン国で国王を乗せてムサシノ王国からココ王国・シロロ王国を通過してアバシ王国へ。
1艇はムサシノ王国とココ王国で国王と女王を乗せてシロロ王国を通過してアバシ王国へ。
カラン国国王・スルガ王国国王・ムサシノ王国国王・ココ王国女王には名目上は飛行船で移動ということになっているが実際には出発直後から領都イチゲの屋敷へ転移で移動して休んでもらって、到着直前に飛行船に戻ることになっている。
1艇はヒハ国実王とシロロ王国国王を乗せてアバシ王国へ、最後の1艇はサト王国とアサヒ国で国王を乗せてアバシ王国へと向かった。
それ以外にアバシ王国に贈る飛行船が1艇同行している。
全ての飛行船が無事にアバシ王国王都アバリに到着した夕方、まずは歓迎の宴会が開かれた。
「タカシ様、色々と配慮いただきありがとうございます」
「フルル女王、気にすることはありませんよ。貴方は私の婚約者でもあるのですから」
「はい、そうでしたね」
「明日は大変でしょうけど頑張ってください。その後の各国との会談にも予定通り同席しますからご安心ください」
「わかりました。よろしくお願いします」
「しかし、この宴会を見ても各国とも腹の探り合いという感じですね」
「私もこれから大変な場に身を置くことになりそうです」
「大丈夫、私や私の仲間が付いています」
「はい」
さあ、明日はアバシ王国フルル女王の戴冠式だ。
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