231、ココ王国(8)
6つの魔法道具の存在はほぼ確定なのか?
その魔法道具についてわかっているものを教えてもらった。
まずは「狂乱のネックレス」。
この魔法道具を着けると精神を蝕み、殺人衝動に支配されるらしい。
そして本人も魔力を吸い尽くされ廃人になる。
「殺戮の長剣」
さやから抜かれると手あたり次第人を切る。
柄を持った人物の魔力を吸い尽くし死に至らせる。
「魔物将軍の腕輪」
着用者の魔力を吸い、腕輪が魔物を集め支配する。
着用者を死に至らせる。
「あと3つがよくわからない。杖と鏡と指輪らしいのだが」
「そうですか」
「何かの探索方法があればよいのだがお手上げだ」
「わかりました。情報収集に力を入れるしかないわけですよね」
「そういうことだな」
これ以上ココ王国に滞在しても埒が明かないということで領都イチゲに帰ることにした。
ココ王国ではシズカ女王だけには得た情報を伝えた。
ココ王国には魔法道具がない可能性も高いが注意してもらう。
ココ王国王都ココルから魔動馬車で南に向かう。
帰途の途中ムサシノ王国王都チヨダでで1泊した。
ムサシノ王国国王陛下にも魔法道具の事は話した。
魔法道具がある可能性の高いヒハ国と接しているのはココ王国ではなくムサシノ王国である。
北の国境線は十分に注意する必要がある。
同時にヒハ国の動向にも注意してもらった。
ナリタ公爵には情報を集めてもらうためにも話すしかない。
後はイチゲ到着後婚約者には情報を共有してもらった。
平静を装い厳重警戒をすることになった。
AGTのセキュリティも上げなくてはいけない。
そのことも含めて危険物を探し出す魔法道具を研究することになった。
それほど時間をかけずにできたので増産して各地に配布した。
その後10日間は何事もなく過ぎていった。
そして警戒に隙が出たところで事件が起きてしまった。
それも意外なところで。
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