２１１、アバシ王国（２０）
迷宮の不規則な異常が
地下４０階のボスはフクロウだった。
魔法攻撃がより多彩でこちらも防御が大変になってくる。
障壁で防ぎながら近づいたところ飛ばしてきた羽が横を通り過ぎたあと曲がりながらこちらにに向かってきた。
危なく傷つくところだった。
複数の魔力弾を撃ち込んでやっと倒した。
少し疲れが出ているのか？
地下４１階から４９階は洞窟エリアで１階から９階の魔物が出る。
魔物の強さは１階から９階と同じだが複数の種類が出現する。
アイテムも同じだ。
４１階はゴブリンとコボルトだ。
数が多い。
時間がかかった。
ボスはゴブリンキングとコボルトキング。
４２階はゴブリンとオークでボスはゴブリンキングとオークキング。
これも数が多い。
「いつもより数が多いですね。やはり異常が起きているのですかね」
そうなのか。
４３階はオーガとゴブリンとコボルトだった。
「今までと組み合わせが違います。オーガとゴブリンだったのですが」
今までの情報が役に立たなくなりかけているのか？
ボスはオーガキングとゴブリンキングだった。
これは以前と同じだということだ。
４４階はオーガとオークとゴブリンだった。
以前はオーガとオークだったようだ。
ボスはオーガキングとオークキングだった。
これも以前と同じだということだ。
４５階の入り口にいる。
安全地帯だ。
「変化について考察が必要だな」
「そうですね。少し厄介かもしれません」
「兎にも角にも急ごう」
ペースが落ちてきている。
今日中に地下５０階に着けるか心配だ。
４５階はオーガとオークとリザードマンだった。
これは以前と同じだ。
ただリザードマンの連携がいいという。
まるで人間の軍隊のように。
ボスはオーガキングとオークキングとリザードマンキングだった。
これも以前と同じだということだ。
４６階はミノタウロスとオーガとゴブリンとコボルトになった。
以前よりコボルトが多い。
ボスはミノタウロスキングとオーガキングとゴブリンキングで以前と変化なしだ。
変化に法則性がないのか？
わからないが考え込んで集中を欠くのは悪手だ。
４７階はミノタウロスとオーガとオークとゴブリンだった。
以前と変化なしということだ。
ボスもミノタウロスキングとオーガキングでとオークキングとゴブリンキングで以前と変化なしだった。
４８階と４９階は以前と変化がなかったようだ。
ここは情報通りだな。
４８階はゾンビとスライム。
ボスがゾンビキングとスライムキング。
４９階はレイスとゾンビとスライム。
ボスはレイスキングとゾンビキングとスライムキング。
やっと地下５０階。
４０階の安全地帯を１３時半に出発して１０時間。
各階１時間以上かかっている。
明日は途中の安全地帯で休むことになりそうだ。
石造りの休憩所で休む。
明日のためにもしっかりと疲れを取らなくてはいけない。
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