２０９、アバシ王国（１８）
迷宮を進むよどこまでも。。。
昼食を終え、ボス部屋に入るとそこにいたのは聞いていた通りユニコーンだった。
角を生やした白馬という感じだ。
目の色は虹色？
様々な色に変化する。
体長は２ｍ、角の長さは５０ｃｍか。
「魔法に十分注意してください」
王女から声がかけられた。
風の刃が放たれた。
障壁で防ぐ。
水弾、火炎弾、石弾。
次から次にと放たれる攻撃を障壁で防ぐ。
クレナイさんたちの攻撃魔法はユニコーンの作る障壁に阻まれた。
時間がもったいない。
神力操作で最小の魔力弾を作り使う。
ユニコーンの障壁を破りユニコーンが一瞬で消えていった。
「タカシ様の攻撃魔法はすごいですね」
「これは魔力操作で作った魔力弾だから」
神力操作は魔力操作に偽装してある。
今までの火炎弾や石弾や電撃などの攻撃は精霊魔法だ。
精霊魔法はアバシ神様の覚醒によって暴走の心配がなくなったがまだ本調子ではない。
神力操作で実質上攻撃魔法もできるようになってしまっている。
「流石賢者様です」
「さあ、どんどん行きましょう」
あまり質問されないように先を急ぐことにする。
地下２１階から２９階は砂漠エリアだ。
２１階はワームだね。
体長３ｍぐらいか。
攻撃は噛みつき。
砂の下からの攻撃に気を付ける。
気配察知で見つけてはそれぞれが倒していく。
アイテムはワームの皮。
丈夫な素材だそうだ。
ボスは大きいだけだったよ。
２２階はフンコロガシ？
体長は３ｍ。
体当たり攻撃か。
まあ皆さんも簡単に倒すことができたけど。
アイテムは甲殻。
素材として効果だとか。
ボスはこれも大きいだけだった。
２３階は蛇か。
毒蛇らしいが噛みつかれなければ大丈夫だね。
体長は３ｍか。
これも問題にはならなかった。
アイテムは蛇皮か。
ボスが厄介だった。
毒を飛ばしてきた。
障壁で防いで魔力弾で仕留める。
２４階は蟻か。
体長は１ｍぐらいだけど数が多い。
噛みつきか。
火炎の壁を蟻の上に横倒しにして殲滅。
１００匹は倒したかな。
アイテムは甲殻。
ボスは女王蟻。
酸を飛ばしてきたよ。
障壁で防いでこれも魔力弾で仕留める。
２５階は蠍。
体長３ｍ、尾から毒を飛ばしてきた。
尾に針はないのか？
毒が届かない範囲からの魔法攻撃で倒す。
アイテムは毒袋だった。
薬の材料になるらしい。
毒薬ではないよね。
「上級の回復薬ですね。ですから貴重ですよ」
よかった問題はないな。
ボスは尾が３つある。
体長は５ｍ。
尾から飛んでくる毒弾が多い。
さらに尾から毒針も飛ばしてくる。
新しい毒針がどんどん補充されるのか。
障壁で防いで魔力弾で仕留める。
ちょっと危ないな。
２６階は蜘蛛。
体長２ｍ。
糸を飛ばしてきた。
これも遠くから魔法攻撃で倒した。
下級攻撃魔法でも十分にも倒せるようだ。
アイテムは糸？
「高級な糸ですよ。強度もあります」
ボスは風の刃を使ってきた。
私が障壁で防いでいるうちにミスルが剣で倒してくれた。
２７階は砂漠狐。
体長１ｍぐらいで耳が大きい。
砂塵の魔法を使ってくる。
それならこちらも魔法だ。
水弾で倒せた。
アイテムは毛皮。
ボスは体が２ｍ。
使える魔法も同じだ。
２８階はサボテン？
動くサボテンだ。
数が多いね。
これも火炎壁で殲滅した。
アイテムは針？
ボスは砂塵の魔法を使ってきた。
水弾は駄目だった。
水を吸って元気になるみたいだ。
電撃で動けなくなったところでミスルが剣で一刀両断。
少し手間取ったかな。
２９階はゴーレムだ。
体長２ｍぐらいか。
体内の魔石を破壊しなくては駄目だという。
どこにあるかは個体によって違うらしい。
破壊しなければ再生する。
何回も攻撃を加えて武器や魔法で倒す。
ミスルは全て一撃で倒してしまった。
魔石の位置がわかるのだそうだ。
アイテムは宝石だ。
ボスは大きいだけだったがアイテムの宝石も大きかった。
そして３０階。
やっと安全地帯だ。
砂漠というより荒原。
石造りの休憩所に入る。
「疲れたね。みんな大丈夫？」
「はい、、まだ大丈夫です」
「ここでしっかり休もう」
時間は２１時半だ。
２０階のボス部屋も含めて８時間近くかかった。
砂漠は足場が悪いから時間がかかるな。
休憩とボスを倒すのも入れて１階層５０分というところか。
遅い夕食を取り休むことにした。
迷宮に入っているはずの４人の探索者を見かけないのが気になるが私たちに会う前に外に出たのだろうか。
警備の順番を決めて就寝する。
こうして迷宮に入って２日目が終わった。
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