表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
不思議なパン  作者: TKSZ
206/258

206、アバシ王国(15)

迷宮へ

「結界が解けたから転移してきたよ。ところでタカシは女神様にセクハラか」

「え、アバシ神様は手をはしてください」


アバシ神様はすでに目覚めている。

それなのに私の右手を自分の胸に押し付けたままだ。


「タカシは私の胸では不満」

「いや、私のセクハラ疑惑が浮上しそうです」

「ではしかたがないわ。だけどありがとう。貴方の神力は気持ちがよかった。こんなの初めて。これはお礼」


アバシ神様にいきなり口づけをされてしまった。


「ごほん。アバシ神、もう気は済んだか」

「はい」


胸のどきどきを抑えてアスカ神様たちにアバシ神様の状況を説明した。

アスカ神様がアバシ神様の様子を診る。


「残っている邪神の支配は封印されているがこのままではまずいな。やはりタカシに邪神を倒すか封印してもらおう」

「そうなるのですか」

「では、私も」

「アバシ神は駄目じゃ。邪神に近づくと邪神の支配の封印が解けてしまうかもしれない」

「うううー」

「タカシいいな。力は戻ってきているだろ」

「はい、邪神は動いてはいないな。邪神はカシュウの迷宮地下100階、最下層にいる。入り口は封印してあるからカタクラ村の迷宮に繋げて脱出しようと地下100階で暴れている」

「簡単に下りられる方法はありますか」

「ないな。一層ずつ攻略をしていけ。あと9日で邪神を倒せ」


王宮の人たちには状況を説明した。

念のため部屋に結界を張ってアスカ神様がアバシ神様を見ていてくれることになった。

邪神の支配の封印が解けないとも限らないので念を入れた。

カシュウの迷宮までは馬車で7日かかるが私の飛行船なら2時間かからない。

しかしアスカ神様から魔動馬車で行くように言われた。

8時間ぐらいかかるな。

今は午前10時だ。

ミスルと二人で行くように準備をしていたら飛行船で一緒に来たメンバーが集まってくれた。

同行は危険だということを言ったが、


「2人で野営は危ないですよ。それに私は92階層まで潜ったことがあります。最短ルートもわかっています」


行くことになったのは、私とミスル、タケハヤ公爵護衛のクレナイさんとみどりさん、アバシ王国はフルル=アバシ第2王女とクリス=シレツ秘書と護衛のソウさんとトウさんだ。

そしてユーラ神様が入り口まで同行することになった。


1時間後には魔動馬車は出発した。

運転は交代で行った。


速度を上げて6時間で着くことができた。

時刻は17時。

迷宮への立ち入りは現在禁止にしてあるが、その前に入っている探索者が18名いるらしい。

彼らの力では20階層まで行っていないだろうという。

さあ、それでは迷宮の最下層へ向けて出発するか。


お読みいただきありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ