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不思議なパン  作者: TKSZ
205/258

205、アバシ王国(14)

アバシ神様を治療。

翌日、アバシ神様の治療を行う。

アバシ神様は今日も寝ているような状態だ。

さて、呪いを解くとなると今回は特別に注意が必要だと思う。

今までは力の差で強引に解呪を行うことができた。

しかし今回は邪神による強力な呪いだ。

カウンターも考えられる。

私一人なら対処できるであろう。

しかしここの王宮にいる人は大丈夫だろうか。

それならば、結界を使うしかない。

アバシ神様のいる部屋の周囲から人を遠ざけてもらった。

同じ階だけでなく上の階と下の階も無人状態にした。

今、この部屋にはミスルだけがいる。

そのミスルには少し離れてもらっている。

結界を自分とアバシ神様だけが入るように張った。

そして念話でアバシ神様に呼びかけた。


『アバシ神様。答えてください』

『貴方は賢者様ですね』

『はい、タカシといいます。貴方を助けに来ました』

『ありがとうございます。しかし私の状況はわかりますね』

『はい、邪神の支配という呪いですね。これによって神力を吸われて能力を利用されています』

『流石、賢者様。私はそれに対抗しようとしているのですがそのために他の事ができなくなっています。神力が足りません』

『そのようですね。今から解呪を試みます』

『できそうですか?』

『わかりませんがやってみます』

『お願いします』


ミスルに声をかけた。


「ミスル。今から解呪を行う。何かあった時は対処をお願いする。私たちがミスルの攻撃に巻き込まれてもいいから」

「了解」


『始めます』

『お願いします』


まずは解呪を普通に行った。

反応は僅かだな。


『アバシ神様に触れます』

『はい』


アバシ神様の右手を握る。

そして解呪を行う。

同時に神力を流し込んでいく。

邪神の支配が反応した。

神力操作でアバシ神様とアバシ神様と神力を同調。


「はあ、はあ、はあ」


アバシ神様の息が荒くなってきた。

大丈夫か?

しかし、届きそうで届かない。

そんな感じだ。

その時、アバシ神様の右手が動いた。

彼女の右手を握っていた私の右手を彼女の豊かな胸へ。

そして両手で包み込むよう自分の胸に押し付けた。

え、・・・・。

動揺した。

しかし今は集中だ。

行けそうだ。

邪神の支配に手が届いた解呪ができる。

その瞬間、邪神の支配が4つの欠片に分裂した。

1つ欠片が私に向かってくる。

神力でそれを消滅させた。

そしてもう1つ欠片はアバシ神様の中で封印した。

しかし2つ欠片がアバシ神様の外に出てきた。

黒い塊だ。

1つは神力で迎撃して消滅させることができたがその反動で1つ欠片が結界の外に出てしまった。

その時、ミスルが動いた。

神力でその欠片を消滅させた。


「ミスルありがとう」

「問題ない」

「二人ともよくやったわね」


アスカ神様とユーラ神様が現れた。


お読みいただきありがとうございます。

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