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不思議なパン  作者: TKSZ
188/258

188、新しい地下迷宮(4)

新し魔法道具で

「これは?」

「罠や魔獣を探知する魔法道具だよ。完全とはいかないけど」


魔力や空間の磁気や空気の振動等を捕らえて解析して罠や魔獣の位置を表示する魔法道具を2種類作ってセルさんと今回同行する3人のセルさんの配下に渡した。

1つは眼鏡式、もう1つはスマホタイプだ。

さらに防御の結界を発生させる腕輪も渡してある。


「これらの道具は念のためだからそのつもりで。それから性能を見る目的もあるからね」

「はい。ありがとうございます」

「では行こうか」


地下迷宮の入り口は特に変化がなかった。

警備の衛士からも異常なしの報告をもらった。

階段を下りて横穴の入り口へ。

前方の様子を魔法道具と気配探知で調べる。

地下1階に下りきるところまでが魔法道具で探知できた。

そこまでは罠もなく魔獣もいない。

気配探知でも同じ結果だ。

入り口の魔獣除けの魔法道具のお陰なのか。


らせん状のスロープを下って地下1階に到着する。

途中で地下1階の下ったところから20m先の魔獣4匹の存在が魔法道具で確認できた。

この前見つけた罠は再起動している。

罠の解除と魔獣の対応を分担する。

今回はセルさんたちの訓練も兼ねている。

流石の彼女らも地下迷宮は初めてだからね。


スロープを下りきると兎の魔獣がこちらへ接近してきた。

罠の位置に気を付けながら対処するように指示した。

セルさんと配下の4人が対応。

配下の1人が罠解除を行う。

見事だね。

手際がいいよ。

セルさんと配下3人が剣で兎の魔獣を両断した。

4匹の兎の魔獣は前回私が倒したものと色や形や大きさは同じだったが2匹が消滅して魔石になった。

魔石はウズラ大の黒い魔石だ。

後の2匹は普通に死体を残している。

消滅したものと死体を残したものの区別がつかなかったよ。


「私には消滅したものと死体を残したものの区別がつかなかったけど、みんなは何か気が付いたかな?」

「いいえ、同じにしか見えませんでした」

「これから気が付いたら教えてくれ」

「わかりました」


先に進む事にした。

罠は20mおきぐらいに落とし穴がちらほらという感じだな。

70m進んだところで魔獣を発見。

6匹の兎だ。

近くには罠はない。

戦闘に問題がない場所だな。

私が2匹、他の者が1匹倒す。

兎だから2羽と行った方がいいのかな。

しかし魔獣だからこの場合はどうなるのだろう。

くだらないことを考えてしまった。

緊張しないといけないのに。

今度は全て死体を残した。

1匹をその場に放置する。

2人の配下に死体の様子がどうなるか記録してもらう。

今回全員に映像記録用の魔法道具を装備してもらった。


さらに3人で先に進んだ。

罠も変化なし。

兎も4回8匹が出現。

そのうち2回目に現れた2匹が魔石だけ残して消滅した。

うーん、区別できない。

倒し方もほとんど同じなのに。

20分探索を行い兎の死体の置いた場所に戻って状況を訊いた。

兎の魔獣が2回6匹が出たらしい。

全て魔石だけ残して消滅した。

置いた兎の死体には変化がなかった。

この死体をこのまま放置して戻ることにした。

兎の死体13体と魔石10個を持って無事帰還した。

さて解析だ。


お読みいただきありがとうございます。

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