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不思議なパン  作者: TKSZ
169/258

169、スルガ王国訪問(5)

一件落着。

スルガ王国訪問の途中で巻き込まれただけの事件なのか、こちらがターゲットなのか、それとも両方なのか。

兎にも角にも対策を講じた。

関所を私たちとハタルさんは一緒に通れない。

社で休憩している間にイサ町の衛士たちが馬車と護衛を用意してくれた。

さて、関所に行こう。

ハタルさんが先に審査に臨むがそこでも問題が起きた。

いや、起きるようにした。

ハタルさんの出国の書類の不備と母親のための薬の輸出許可の問題だ。

普通はこのような事は簡単に済ますのだが。

事件があったということで慎重にしているということになっている。

それらの書類は父親の商人が持っており、書類がタカオ町にある。

この書類はカラン国側でも必要だということになっている。

書類をここに持ってくるには普通の馬車では1日はかかる。

ハタルさんがどうにかして欲しいと懇願しても変えられない。

関所は国の管轄であるから私ではどうしようもない・・・・・ことにした。

いや、本当は国王陛下から権限の一部が与えられているのだが。

そこで後ろにいる私たちから提案した。

私たちがカラン国に入り、親戚の人たちにハタルさんを迎えに来てもらうのはどうだろう。

カラン国の交易都市コウの薬の商人なら薬の交易にも問題がないというふうに伝えた。

ハタルさんには関所近くの宿に入ってもらう。

ここならセルさんの配下が経営している。

安全だ。


さて私たちは関所を通り、ハタルさんの母親の実家にハタルさんの伝言を伝え、コウ子爵邸へ。

遅くなったが昼食会を行った。

少し時間を短縮して行った後、今回の事後処理について打ち合わせをしておいた。

そして王都ニラキに向けて出発。

王都ニラキには1時間遅れで到着した。

王都ニラキでの歓迎式典と歓迎の祝宴は1時間遅れで開始された。

コウ子爵は歓迎の祝宴の後半ぐらいに到着できたよ。

色々と押し付けて申し訳ないことをしたね。

祝宴後に今回のことについて国王陛下とケルン王子とコウ子爵とリサさんとセルさんとともに話をすることになった。


私が伝言を伝えた後、ハタルさんの親戚の当主は自ら配下を伴なってイサ町を訪れたそうだ。

関所では武器や毒薬を持っていたが知らないふりをしてそのまま通したらしい。

その時点だ捜査の衛士が張り付いている。

当主らは宿を訪れ、ハタルさんと食事をすることになったようだ。

その時点で領都イチゲから馬に毒を使った実行犯のカラン国の商人を確保して自供させたことがイサ町の衛士に報告されたという。

そしてハタルさんに毒を盛ろうとしたところで当主は逮捕され、暴れた当主の配下も鎮圧された。

驚いたことに近くでハタルさんの「母親」も様子を見ており、飛び出してきたらしい。

ハタルさんが元気な「母親」を見て全てを悟ったようだ。

毒のついたナイフで襲ってきた「母親」も宿の警備員ということになっているセルさんの配下が捕縛した。

こちら側にはハタルさんも含めて怪我等はなく、証拠の武器や毒薬も確保した。

すぐにコウ子爵に連絡が入ったとのことだ。

交易都市コウの衛士によって「母親」の実家は捜索され、様々な証拠物件押収し、抵抗する者は逮捕、その他の者も任意同行させて取り調べを行っているという。

そして、エチ国商人との繋がりだけでなくエチ国の諜報関係との繋がりの証拠も見つかったとのことだ。

どうやらココ王国の商人の家を乗っ取り、ココ王国やムサシノ王国にも諜報活動の拠点を作ろうとしたらしい。

私が今回のことに巻き込まれたのは偶然のようだがどうやらタケハヤ領内で事件を起こして嫌がらせというようなものもあったようだ。

今回の馬に対する毒の使用は風魔法を組み合わせてもので近距離ではないと使えないが要注意だね。

両国で連絡を密にして捜査を継続していくことにもなったよ。

私に対してムサシノ王国の国王から今回のことに関するカラン国国王との話し合いに関しては全権を与えれている。

話し合い後、セルさんに依頼して報告書を作り、直ちにムサシノ王国の王都チヨダに転移して国王陛下に報告を行ったよ。


お読みいただきありがとうございます。

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