160、領都イチゲ開都式(13)
食べ過ぎには気をつけましょう
「ではこれより領都イチゲの開都を祝して祝宴、皆様方にはバーベキューをお楽しみいただきます。量に限りがあり申し訳ありませんがゆっくりとお楽しみください。では乾杯」
飲み物を提供するつもりでなかったがないと乾杯ができなくなるため、冷たいほうじ茶・ぶどうジュース・冷たい美味しい水から選んでもらい1杯だけ配った。
美味しい水は青い魔石で作った魔法道具に青い魔石から供給した魔力で作っている。
カップは来場者にプレゼントだ。
耐熱性・耐腐食性・耐物理衝撃性の樹脂で作ったマグカップだ。
飲み物を買う時も屋台でこのカップに中身だけ入れてもらう。
乾杯が終わると皆さんバーベキューコンロへと急ぐ。
大丈夫ですよ、時間はありますよ。
係の皆さんこちらをよろしくお願いします。
子供には気を付けてあげてくださいね。
係員には10時半にお弁当を食べてもらった。
バーベキュー大会終了後には彼らだけの特別の屋内バーベキュー会場を用意してある。
その分お仕事頑張ってくださいね。
さて、迎賓館に転移して会場へ。
皆さん待ちかねていらっしゃいますね。
グラスは行き渡っていますか?
では、
「今、無事に特別会場のバーベキュー大会が始まりました。こちらでも領都イチゲの開都を祝して宴を開きたいと思います。皆様方今日はありがとうございました。どうぞ、飲み物と食事をお楽しみください。飲み物や食材をご提供いただいた方々のお名前もわかるようになっております。お気に入りになれば是非お問い合わせください。では乾杯」
さて、宴が始まった。
で普通は歓談が始まって10分後ぐらいから主催者に挨拶のための列ができるのだが皆さん夢中ですね。
それは食べたことのない食材が最高の味になるようにみんなで研究した成果ですよ。
落ち着いているのは私の身内のみ。
バイキング大会の荒波を乗り越えた面々だけだ。
他国の国王陛下たちはここ数日、同じようなものを食べているから少し免疫があるかな。
「賢者様、もっと早くご挨拶をしなくてはいけなかったのですが、妻子たちが料理に夢中でして・・・申し訳ありません」
「気にしないでください。料理を楽しんでください。あ、食べ過ぎには気を付けてくださいね」
そんなやり取りをちらほらしているだけだ。
お陰で私も食事ができるよ。
食べ過ぎに気を付けてとお願いしたけどこの料理では無理かな。
より多くの種類を食べるために工夫しているようだけど難しいかな。
デザート込みで200種類の全制覇は難しいよね。
こちらも問題なく進みそうだよ。
お読みいただきありがとうございます。