150、魔獣の洞窟(13)
夕食バイキングに・・・・・
王宮に国王陛下を訪ねて魔石のことについて報告を行う。
すでに王宮にはルル内政官からの報告がはいっている。
またミオさんが直接、国王陛下へと報告をしている。
さらに盗賊に扮したエチ国軍兵に関すること監視の自爆についても報告をした。
盗賊に扮したエチ国軍兵はすでに自供を始めている。
まずはエチ国の大使館への抗議とエチ国の王都にあるムサシノ王国大使館からエチ国王宮への抗議が行われることになる。
どちらにしろ厄介なことだ。
「まあ、警戒を強めるということしか今のところはできないな」
「そうですね」
「ところで大きな魔石を手に入れたとか。取り上げたりはしないから見せてもらえるかな」
「はい」
まずは赤竜の魔石。
直径50cmの黒魔石だ。
きれいな吸い込まれるような黒色をしている。
緑の洞窟のドラゴンが変化した直径60cmの緑魔石。
これもきれいな緑だ。
「素晴らしいな。博物館内展示でもすればいいんじゃないか?いや、警備が大変か。開都式に合わせて期間限定で公開してもいいのではないかな」
「検討してみます」
分割しないで確保しておいたバレーボール大とソフトボール大の黒魔石・紫魔石を取り出した。
「この4個を王宮に献上します」
「いいのか」
「はい、警備が大変になるかもしれませんが」
「うむ、宝物庫の警備を強めるか」
その後、ミオさんに聞いたと言って夕食バイキングの話をしてきた。
参加したいということか?
では今日だけいかがですかと訊ねたら、家族を連れて行ってもよいかと。。。
仕方ないですね。
宰相や三公爵も羨ましそうな顔をしている。
ではどうぞということになったよ。
馬車襲撃事件の時に気が付いたけど私は24人までは連れて転移できるようだ。
確認の鑑定をしたことから判ったよ。
後でそれ以外の事も確認しないといけないね。
能力が増えているのだけど。。。
宰相や三公爵と国王陛下が家族を迎えに行っている間に神殿に行ってくることにした。
行くとすぐにチヨダ神様が現れた。
色々遠慮しているようなので遠慮せずにイチゲにもおいでくださいと伝えた。
アスカ神様のアドバイスもあったので。
今日の夕食バイキングも教えておいたよ。
さて、集まった皆さんを連れて領都イチゲの領主館へ。
皆さんお風呂セットを持っていますね。
はあ、まずは温泉ですか?
どうぞお楽しみください。
「隆司君大変だね」
「本当ですよ。太郎おじさん」
「勤務形態を変えたのは正解だったようだね」
「はい、ありがとうございます」
「何かあったら、遠慮せずに相談しなよ」
「はい、分かりました」
「ところで、リサからも聞いたのだけど紫魔石のことをどう思うかな?」
「発電の事ですか?」
「うん。高性能の発電システムができるんじゃないかな。マリさんとも相談してその方面の研究者をこちらの研究所に派遣しようと思っているよ」
「よろしくお願いします」
電気が使えれば地球の技術の導入が容易になるからね。
今使えるのは限られているからなあ。
さて、今日は大変だから私も夕食バイキングのお手伝いに行きますか。
お読みいただきありがとうございます。