146、魔獣の洞窟(9)
青の洞窟へ再び
さて、『魔獣ホイホイ』から魔石の回収をしてくるかな。
まずは青の洞窟からだ。
カレンさんとルンさんが同行を希望したが今回は遠慮してもらった。
青の洞窟の前の小屋に転移する。
『魔獣ホイホイ』に魔獣が来ているのが塀の中からでも分かるね。
ここから魔獣引き寄せの魔法道具を停止させる。
停止させたけど・・・・・。
3個体ぐらいが居座っているな。
これは大きいな。
うん、マンモスなの?
こんなのがいるんだね。
このサイズでも『魔獣ホイホイ』には入れるのだけど仕方がないな。
『精霊さんたちお願い。精霊魔法風の刃』
うわ、大きな風の刃ができたよ。
そして狙い通り首をスパッと。
やっておいてなんだけど気持ちいいものではないな。
精霊さんたちに頼んで『魔獣ホイホイ』の中に入れたよ。
塀の中に戻って精霊さんたちにお礼の『魔法のケーキ』をあげた。
さて、マンモスも解体も終わったかな?
素材と魔石の回収だ。
収納機能の待った容器を交換して小屋の中で魔石だけ確認したよ。
すごい数が入っているぞ。
当然全て黒魔石だね。
987個。
ちょっと取り過ぎたかな。
魔獣引き寄せを5分おきに発動させたのに。
一度の発動で複数が集まって入って行ったか。
20分おきの発動に変えよう。
一番大きいのがバレーボール大7個。
これは全てマンモスの魔石だね。
ソフトボール大112個か。
えーと、草原牛72、草原熊16、草原馬12、小地竜8、小竜4。
小地竜と小竜は子供というわけでなくてそのような種類らしい。
こぶし大263。
羊97、大鹿67、草原豚58、山羊27、駝鳥14。
鶏卵大457。
草原トカゲ175、鶏102、兎98、狸57、鼬13、狐7、草原亀5
ウズラの卵大148。
鶉78、山鳥34、鳩18、栗鼠8、草原蛇6、草原蛙4。
標準サイズの魔石6457個分。
昨日は草原トカゲだけだったから油断した。
大物がこんなに来るとは思わなかった。
他でも捕獲しているからこれでは多すぎるね。
魔獣引き寄せを1時間おきの発動に変更だ。
さて、青魔石を取りに行こう。
水属性だから需要が多いだろうという話だ。
ここは垂直ではないが竪穴だ。
足場が悪い。
昨日の夕食バイキングでアスカ神様に尋ねたら魔法で階段をつけても問題はないということだった。
15mも下がれば横穴になるということだ。
あの時もう一つ何か尋ねたけど何だったかな。
思い出せないな。
さて、行くかな。
まず3m下がったところまで階段を作る。
ここでこぶし大の青魔石を20個採掘する。
さらに3m、そして3mと階段を作っていく。
ここまで来ると青魔石がソフトボール大になった。
ここでも15個採掘できたよ。
照明を使いながらさらに3m下がるとトカゲの魔獣が12匹上がってきた。
下に魔石が落ちても拾えるだろう。
刃が超高速振動する長剣で体の中心を切ったり突いたりする。
2分もかからなかったよ。
ソフトボール大の魔石を12個確保できた。
さらに階段を作り竪穴の底に到着した。
ここからは横穴がになる。
高さ3mぐらい、幅5mぐらいの横穴だ。
そこを5mぐらい進むと大きなホールのようなところにたどり着いた。
天井までは10mはある直径30mぐらいの円形だ。
そしてそこには大きな牛が5頭いた。
こちらを見て突進してきたよ。
『精霊さんたちお願い。精霊魔法風の刃』
風の刃が牛の魔獣を縦に切っていく。
そして体の中心も。
魔力が集まり青魔石に変わった。
5頭の牛は一瞬で消えていった。
そしてそこにはバレーボール大の5個の青魔石が落ちていた。
青魔石はこんなものだな。
バレーボール大5、ソフトボール大27、こぶし大20確保できた。
標準サイズで1460個分か。
十分だよね。
さて戻ろう。
作った階段を上っていく。
慎重にとくに後ろから追われないように気配に気を付けた。
幸い襲われることもなく入り口に到着した。
外に出る。
外の光が眩しいね。
小屋に向かう。
『魔獣ホイホイ』は魔獣引き寄せの魔法道具を停止させてあるので新たな魔獣は入っていない。
塀の中に戻り、精霊さんたちにお礼の『魔法のケーキ』をあげたよ。
「あ、『魔法のケーキ』で思い出した」
アスカ神様に尋ねたことを思い出したよ。
ここの洞窟を管理している神様はいらっしゃらないのか尋ねたのだ。
そしたら、
「いるよ。人と掛り合わない地域を何柱かの神で管理している。今回渡した5枚のプレートはそのうちの1柱の神が担当している。よかったらあちらに建てた小屋のひとつに神棚を作ってお供えでもしてしやってくれるかな」
と言われたよ。
小屋に入り、早速神棚を作り、『魔法のケーキ』をお供えしたよ。
そしたら、神棚に1柱の神様の像が出現した。
そして、
「やっと会えましたね」
新たな女神様が出現したよ。
お読みいただきありがとうございます。