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不思議なパン  作者: TKSZ
145/258

145、魔獣の洞窟(8)

商業組合に

領主館での朝食後、朝入手した魔石の分割を行う。

カレンさんとルンさんに手伝ってもらっているよ。

リサさんはミオさんやセルさんと書類仕事をしてくれている。

コンさんはカタクラ村の方へ行っている。

マリさんは学校で校長としてのお仕事中だ。

開都式に向けて学校も催し物があるので忙しい。

研究所と両方で大変だけどマリさんは大丈夫かな?


バレーボール大とソフトボール大の魔石は黒魔石・紫魔石ともに2個ずつ分割せずに残すことにした。

また入手できるだろうがちょっと確保しておきたい。


そのようなことで分割によって、紫魔石1450個、青魔石18個、黒魔石615個ができた。


今日商業組合には黒魔石1400個、青魔石500個、赤魔石300個、緑魔石100個、橙魔石300個、紫魔石1200個 合計3800個を渡すことにした。

1割の大きさの紫魔石のサンプルも用意したよ。

蝙蝠の大群のお陰で紫魔石が増えたね。


紫魔石は需要があるのか聞いたら、工事関係や工房での魔法道具作成に活用できるだろうとのことだ。

昨日私がいないときに、黒色以外の魔石で魔法道具を作ったところ機能が大幅に向上したという。

工房で使われれば色魔石の需要が予想以上に伸びそうな予感がするね。


魔石を収納してルルさん、ルンさんとともに商業組合に向かう。

今日は混雑しているなと思ったら魔石を卸してもらうために待っている商人さんたちだった。

私たちが入ってくると拍手が起きたよ。

かなり深刻な業者もいるようだ。

在庫がなくなり生産ができなくなった魔法道具工房とか。


「高値で買うと言われて、在庫をほとんど売ってしまった工房ですよ」


目先の利益のために馬鹿なことをやったわけだ。

しっかり考えて行動しようよ。

今度はちゃんとルールを守って商売をしてよ。

卸すのがいくらでもというわけではないからね。

初日だから大量には卸せないがすぐに潤沢になる予定だけど。

え、これでも十分大量だって。

まだまだ需要に対して不足していると思うよ。

エチ国の業者も複数が活動しており2万個以上が買い占められたようだからね。


応接室で商業組合の皆さんと会う。


「これほど大量に黒魔石と各色の魔石を用意していただけるとは思っていませんでした。これで一息つけますね。人口の多いサガ町などでの品不足が深刻になってきていましたから」

「わかりました。明日はもっと多く供給できると思います。黒魔石を中心でいいですよね。領内だけでなくムサシノ王国内の不足している地域に行き渡るようにしたいと思います。卸された量と販売された状況の報告もお願いします」

「ええ、昨日の打ち合わせ通り、当面は1日2回報告したいと思います。あ、説明書の方もありがとうございました」


マリさんとカレンさんが色付き魔石に関する実験結果等をまとめて小冊子にして用意してくれたんだよ。

流石だね。


素材の売却は魔石の一件が落ち着いてから行うことになっている。

今日は少しサンプルを置いていったよ。

商業組合だけでなく狩人組合・採集組合・商業組合・生産者組合・医薬組合にも卸すことにしているよ。

そこにもあとで同じサンプルを届けてもらう予定だ。

工房や商店は複数の組合に入っている。

私も5つ入っていたよね。

今回は魔石の不足に対応するために商業組合一本でお願いしたが本来はそれぞれが卸せるようにするのがよいだろう。

一段落したらそのようになると思う。


さて、魔石の回収に行ってきますか。

その後は王宮にもいかなくてはいけないよね。


お読みいただきありがとうございます。

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