表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
不思議なパン  作者: TKSZ
140/258

140、魔獣の洞窟(3)

緑の洞窟

昼食は今朝倒した草原トカゲの肉だった。

トカゲ・・・・美味しいじゃん。

なかなかいいよ。

白身で鶏肉に近いかな?

さっぱりしている。

まだまだたくさんあるよね。


工房に行くとマリさんとカレンさんが青の洞窟から持ってきた魔石の処理を終え、素材の研究をしていた。

赤の洞窟から持ってきた赤魔石と黒魔石も処理を頼むことにした。

狼の素材も渡しておいた。

さあ、次の洞窟へ。

次は緑のプレートだ。

剣を抜き、転移する。

赤茶色の大地、そして巨大な岩とその側面に開いた巨大な穴。

大穴の中に緑の魔石が見える。

緑の洞窟と緑魔石で確定か。

しかし、ここは砂漠かな?

土砂漠と呼ばれるものか。

先に小屋を造ることにした。

塀で囲って小屋を建てる。

そして塀の外側に『魔獣ホイホイ』

素材を出す場所を塀の内側に設置した。

いやな予感がするんだよね。

この砂漠は。。。

魔獣の気配がした。

魔獣というか、魔虫?

体長1mの蟻だ。

『魔獣ホイホイ』に入って行った。

あ、解体が始まった。

・・・・・・・

終了かな?


塀の中から魔石よ素材の入った容器を出す。

魔石は鶏卵大ほどの黒魔石。

素材は毒袋と殻。

他が廃棄物の容器に入っている。

あ、次が来た。

蛇?

長さ5mぐらいで太さ30cmぐらいかな?

これも無事に解体されて素材になった。

魔石はやはり鶏卵大ほどの黒魔石。

素材は皮と牙と毒袋と血。

肉も毒が付着していない部分は食べられるということだ。

毒が付着した部分は廃棄物容器へ入った。

その後も毒をもつ魔獣や魔虫ばかりだ。

10分で毒蜂2、毒蛇2、毒蜘蛛3、毒蚯蚓2、毒蟻2、毒兎2、毒狐1、毒烏1、蠍1、百足1。

兎や狐や烏まで毒を持っている。

毒袋が大漁!

魔石は鶏卵大が17個。

さて、嫌な予感がするが洞窟へも行ってみるか。

入り口が見えるので塀の中から転移したよ。

まずは入り口付近で緑魔石を採掘。

鉱山魔法で採掘をして鶏卵大のもの10個を収納。

照明を用意してさらに5m進みこぶし大の緑魔石を10個採掘。

というところで来たよ。

毒蜥蜴が3匹。

いやだな、毒を飛ばしてくるよ。

狩猟魔法で氷の矢を飛ばす。

体の中心を貫かれた毒蜥蜴はソフトボール大の緑魔石になった。


3個の緑魔石を回収していると中からすごく強い魔力が。。。

でた、ドラゴンだ。

こちらに向かってくるドラゴンがいた。

体長は20m?

穴が大きいわけだ。

えーと、こちらにお気づきになられていますよね。

何で息を吸うのかな?

もしかしてブレスというやつかな?

絶対にそのブレスは毒のブレスだよね。


急いで結界を張って障壁を形成した。

周囲を黄緑色の気体が覆ったよ。

塩素ガスだ!

慌てて精霊さんたちに頼んで大量の水を作りながら撤退だ。

空気中から除去したけどこれではまだまずいよね。

中和剤はあれだよ、あれ。

チオ硫酸ナトリウム。

確かリサイクルで作った素材に・・・・あった。

足りるかな。

粉砕して塩素ガスが溶け込んだ水に溶かす。

これで少しは大丈夫かな?

「え、」

塩素ガスの対応に気を取られているうちにドラゴンが目の前に来ていたよ。

結界と障壁は持つかな。

ガチーン。

ドラゴンが障壁にぶつかった。

押されて後退したら、ドラゴンが前のめりになった。

『精霊さんたちドラゴンを洞窟の外に追い出して!』

突風が外に向けて吹いた。

外に飛ばされた。

私もドラゴンも。

ドラゴンは入り口から出た瞬間、体の中心が緑に光って消えていく。

そして残ったのは直径60cmの大きな緑魔石。

助かったようだ。

精霊さんたちありがとう。

でも洞窟にドラゴンがいるということは。。。。。

と、その時、頭上を影が通り過ぎた。

出ましたよ。

鑑定したら赤竜ですって。

体長が25mですか。

ははははは。。。。。

笑うしかないよ。

あの方もこちらに気が付いているって。

一難去ってまた一難っていうやつですか。


『精霊魔法風の刃』


頭に浮かんできたこれは何?

考えている余裕はないね。

これを使えってことだよね。

空を飛ぶ赤竜を標的にして集中、風で刃を作るイメージで赤竜に向けて発射。


『精霊さんたちお願いだよ、風の刃』


目には見えないけど何かが3つ飛んでいく。

赤竜の翼が1枚、もう1枚と落とされ、首が飛ばされた。

10m先に首がそして胴体が落ちてきたよ。

翼もその近くに風が運んできた。



「えーと、精霊さんたちありがとう」


『魔法のケーキ』を出して精霊さんたちに食べてもらう。

本当に助かったよ。

精霊さんたちが『魔法のケーキ』を食べている間に赤竜を収納に入れた。

もう食べ終わったかな。

塀の中に転移した。

時刻は午後2時。

さて、『魔獣ホイホイ』の成果は?

集まった集まった。

鶏卵大の魔石が62個。

素材は膨大、後で調べよう。

鶏卵大の黒魔石79個、赤竜の魔石は不明。

緑魔石は鶏卵大10個、こぶし大10個、ソフトボール大の3個、直径60cmが1個。

竜の魔石を除外すると標準魔石に換算して黒魔石237個分、緑魔石150個分だね。


領主館に戻ると竜のことで騒ぎになりそうなので次のところに行くことにした。


橙色のプレートを出した。

お読みいただきありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ