132、領都イチゲ開都式(5)
今日、9年間以上過ごしたFOMAのガラ携に別れを告げました。
P905i、すごく頑張ってくれましたがマナーモードでの振動がなくなりましたので新しくしました。
私の場合、電話はやはりガラ携です。
もちろんデータ通信専用のスマホとそこを経由するタブレットは使っていますが。
本体は連れて帰ってきましたが、長い間使っていた物が使えなくなるのは寂しいですね。
今まで頑張ってくれた携帯電話に感謝を込めながら。
そういうことで今日の更新は遅くなりました。
「はあ~」
「お願いしますね」
領都イチゲの開都式に向けての書類の山に囲まれて溜息をついている。
「ルルさんが代理で・・・・いい頑張るよ」
ルルさんに代理で処理してもらおうと思ったけど、ルルさんの目の下の隈を見たらお願いはできないよね。
それと女性に目の下の隈を指摘もできないね。
リサさんのお父さんが急いで地球での勤務形態を変えてくれたのがわかったよ。
このような状態をを配慮してくれたのか。
苦手な書類仕事だけで膨大だ。
昼は工事の手伝い、夜は書類仕事の日々が続きそうだ。
「一つ困ったことがありまして」
「困ったこと?」
「魔石の値段が高騰しています」
「どういうことかな」
「どうもエチ国の商人が魔石を高額で買いあさっている模様です」
「カラン国のことでの嫌がらせかな」
「間違いないでしょう」
「私たちの在庫は?」
「工事への影響は半年ぐらいありません」
「領民が困っているよね。領で持っている魔石を放出するか。いや、そうは簡単にいかないだろうな。商業組合の幹部を明日早めに呼んでくれるかな?」
「わかりました」
さて、どうするかな?
魔石は領民には必要なものだ。
魔法道具を作製したり市民生活にも消費されている。
一番多く使われているのは、広く使われている魔法照明や魔法コンロだろう。これらには魔石の魔力を吸収させて一定期間使えるようにする。
この方法では魔石が消滅していく。
実はタカシ達は空気中から魔力を回収したりや日光から魔力を作り利用している。
また、魔石を組み込んだ充魔力の魔法道具は魔力を入れたり出したりできる。
これを使えば魔石が消えることがない。
しかし高価で普及していないのが現状だ。
一方、魔法道具の製造には魔石が必要だ。
魔石は魔獣の体内でできたものか、鉱山で採掘されたものが供給されている。
実は魔石も作り出すことができるのだがまだ採算が合わない。
鉱山や魔獣の体内のものに比べて200倍もコストがかかる。
まあ、2年もすればより少し高いぐらいで供給できそうだ。
さて、充魔力の魔法道具(小)は標準的な魔石と同じ魔力を供給でき、その価格が標準的な魔石の20個分になっている。
充魔力を1回行うのに魔石の5分の1の費用が支払ってもらっている。
充魔力センターは現在、タケハヤ領はイチゲに4か所、サガ町に3か所、タカオ町とアキ町とツキ町に2か所、ハ町とイサ町に1か所あるだけだ。
さて、どうするかな?
書類を見ながらいろいろとシミュレートしてみる。
熱中しすぎて、少し就寝が遅くなり婚約者達に叱られた。
大目に見てよ。
お読みいただきありがとうございます。