128、領都イチゲ開都式(3)
少し前進かな。
朝食時にカタクラ村の森の長老の木について報告した。
自然とともに暮らすことを尊ぶ種族と言えるエルフと獣人であるミオさんとコンさんは長老に木と交流を持ったことに驚いていた。
こんなことはないのだそうだ。
賢者だからなのか神の加護が多いからなのかはわからないが特別なのだろう。
精霊さんたちのお陰のように感じるが。
精霊さんたちが許可をもらい案内してくれたのだから。
「おそらくそれが正解でしょう」
「コンさん、カタクラ村の人たちもあそこには行けないの?」
「はい数年に1度、森から指名された者が訪れ、話を聞いてくるだけです」
「そうなのか」
これから私は何回も訪問することになると思うが黙っておこう。
ドルジェがかかわっていることには驚くとともに皆心配をしている。
しかし、今回の件もわからないことも多いな。
どうなるのだろう。。。。。。
さて、わからないことを考えても仕方はないか。
情報を集め、対処していくしかないであろうな。
話を切り替えよう。
まずは当面の予定だ。
開都式のスケジュールや招待客について確認をする。
ムサシノ王国のすべての貴族へ招待状は送られた。
それ以外のも周辺各国にも招待状は送られている。
招待状を送った相手のほとんどから出席してくれるという返事が来ている。
興味があるものが多いのだろう。
31日の開都式の前に26日の領都AGT内壁内全線の開通がある。
26日は地球の方の出勤日であったが有給休暇を取った。
休まなくていいとは思ったのだが。
現在、外壁の中央門と内壁の中央門の間の連絡用魔動AGTとタカオ町との都市間魔動AGTは現在建設中であるが。。。。。
外壁の中央門と内壁の中央門の間の連絡用魔動AGTは内壁内と同じだがループにした。
こちらだ高架が徐々にできている。
タカオ町との都市間魔動AGTはどこを使うか王国との協議は終了したが、あまり進展はしていない。
建設に使う土地の境界は決まったが、ほとんど手つかずだ。
少しは作業をしておかないと開都式に来る国王陛下から何か言われそうだ。
これが済んでから王都ということになっているからね。
ということで今日は外壁中央門前の駅の建設を行うことにした。
少しは高架も造るか。
いつの間にか外壁南西門駅とその地下に地下車両基地と工房を造ってしまった。
精霊さん活躍し過ぎだよ。
お読みいただきありがとうございます。