122、カラン国(17)
恐怖系が好きな人は、本当に好きですよね。
捕虜の周りの結界を解いた。
呆気にとられてみていたカラン国軍の兵たちが仲間たちを解放しに行く。
で、カレンさん目をキラキラさせてどうしたの?
「タカシ様、私もこれ体験してみたい」
「怖いですよ。ホラーですよ」
「でも面白そうだよね」
「安全な程度のホラー館を造ったら観光名所になるんじゃない」
リサさんまで。。。。
「そうでしょう。でも売店に下着も売っておいてね」
カレンさんそれ言うのですか。
粗相前提で恐怖を味わうということ?
あ、さっきすでに、まさか、大丈夫ですよね。
では、遊園地の建設も検討させていただきますね。
ただし、恐怖系は健康に注意が必要だよ。
さて、第一段階の深夜勤務もお終い。
精霊さんたちにはいつもの『魔法のケーキ』に加えて『魔法のジャム』あげたよ。
深夜手当の報酬はクリアーしたかな。
さて次は王城の方ですね。
3000人のカラン国軍のうち1500人は国軍基地に入ってもらった。
エチ国軍の持ち込んだ略奪品を確認して被害者に返す必要があるからね。
その作業だよ。
元々ここには国軍が4500人がいたらしい。
もっと南部や北部にも基地があるが国軍の約半数はこの基地の所属だという。
さて1500人の部隊で王城の方に向かう。
距離は王都の門まで2kmだ。
まずは神殿の解放だ。
国軍基地前の地下にある牢へと転移させる網を作って渡し、網部隊を作った。
少しは役割が欲しいとケルン王子が言ってきたからだ。
1部隊が10人。
網をもつ者6人。
網の転移魔法の操作する魔法道具の担当とその補助。
10人の指揮官と副指揮官だ。
網は投網のようにかぶせるタイプだ。
網をもつ者が誤って転移しないように網をもつ者にはこの網で転移しないための魔法道具をつけさせた。
網で転移させた先にはその網専用の小部屋があり、そこでさらに人は牢屋、装備や衣服は保管庫に転移する。
網は50枚用意した。
50の部隊だ。
残りの兵は武器をほとんど持てない網部隊の護衛だ。
そろそろ空が明るくなってきた。
王都ニラキの門は開け放れた状態だ。
衛兵もいない。
100人をここに待機させる。
網部隊も2部隊をここに置く。
どうやら国軍基地の様子に気づき、兵を王城に集めたようだね。
王城の門に近づくとそこにはガガの家来が門番をしていた。
「何しに来た、ここは王城だ」
「フラン国王陛下の命によって国賊を逮捕しに来たよ」
「国王はガガ様だ」
「知らんのか?ガガは神にもが国賊に認定されているんだよ。国王にはなれなかったんだ」
門番が動揺しているな。
ガガが正式に国王になったと思ったのか?
その恩恵に浴せると考えているのか?
「早く投降した方がいいぞ。逆らえば罪は重くなるぞ」
「「「うわー」」」
門の中に逃げて、閉めたよ。
「ケルン王子、門を取り外していいかな」
「どうぞ、壊すのでなく取り外すのですか?」
「すぐ使えないと困るよね」
「はい、よろしくお願いします」
ではやりますよ。
変形の操作をして・・・・はい、外れました。
中にいる門番が驚いているね。
では網で捕らえてください。
はい、完了と。
怪我人もなし。
では門を守る部隊は100人ほどで。
網部隊も二組ね。
ではまず神殿の方へと向かいますか。
王宮の方から来ないように300人と網部隊6部隊も配置したよ。
お読みいただきありがとうございます。




