102、都市間交通計画(2)
路線とホームは。
領都イチゲからタカオ町までは街道を12km進む。
標高差は120m。
大きなカーブはない。
橋をいくつか架けなければならないだろう。
川の中に橋脚を入れなければならないような幅の川はない。
工事は簡単そうだ。
精霊さんたちの力を借りれば高架を作るのに3日もあれば十分だろう。
国王陛下から都市間の魔動AGTは車両の幅を広くしてほしいとリクエストがあった。
地球に存在しない素材を魔法で作っていタイヤを使ってはいるが支えられる重量には限界がある。
車両の幅は250cmが限界かな。
車両の長さはカーブが大きくないので10mのできそうだ。
普通車と特等車を作るか。
個室もあった方が貴族や富裕層によいかな。
貴族や富裕層には警護が付くからそれをどうするか。
編成は6両かな。
それらから考えて幅7mの高架を造っていくことにする。
さらに異世界のごみにあった新素材の透明な樹脂でこの高架を覆うことを考えている。
鳥や獣や魔物が侵入するのを防ぐためだ。
さらに各所に魔物除けの魔道具を設置する予定だ。
このあたりではあまり魔物はいないらしいが念を入れよう。
この魔物除けの魔道具はヒカワ公爵の研究所で開発された最新型だそうで今回提供してくれることになった。
駅はタカオ町の門の前に一か所と領都イチゲには二か所だ。
領都の駅は外壁南西門と外壁中央門の前になる。
外壁中央門は内壁中央門の真南にある。
外壁中央門と内壁中央門の間にも魔動AGTは必要だな。
距離が1kmあるからね。
外壁中央門の駅のホームは6線7面を計画している。
将来ここからハチ村やアキ町やハ町やヒカワ村方面、カタクラ村やヤリミズ村やサガ町方面、王都方面にも路線を伸ばすからだ。
北の2本はハチ村やアキ町やハ町やヒカワ村方面発着とタカオ町からの領都止まり、そして領都始発の王都方面。
北から3本目はタカオ町から王都方面。
北から4本目は王都からタカオ町方面。
南の2本はカタクラ村やヤリミズ村やサガ町方面発着と王都方面からの領都止まり、そして領都始発のタカオ町方面だ。
南のホームから北のホーム、北のホームから南のホームへの入れ替えの設備も必要だ。
外壁中央門の駅から車両基地までの専用線も必要だね。
タカオ町との間だけの時は北から3・4本目だけを使いけどね。
タカオ町からはツキ町やイサ町方面に路線を伸ばす予定だ。
外壁南西門の辺りには何もない。
何故駅を造るか?
将来、内壁を西側に伸ばすことを想定したものだ。
そして、外壁南西門の駅の地下周辺に車両基地と工房を造る予定にしている。
この駅のホームは2線4面プラス通過線を予定している。
タカオ町の駅も西に路線を伸ばしていく予定だからホームは4線5面を計画している。
南の2本が始発と終点用のホームかな。
全ての駅にホームドアをつける。
天井まで覆うフルスクリーンタイプにする。
まあ、こんなところかな。
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