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不思議なパン  作者: TKSZ
10/258

10 鉱山魔法

坑道の入り口に着いた。

事務所で坑道の地図を見せてもらう。

坑道の入り口を覆っている板を除去した。


「今回のように不審者が入らないように入り口に扉をつけた方がいいですね。扉も含めて、後でいろいろ鉱山に便利なものを作りたいと思うので材木を用意してください」


まず、鉱山魔法で内部の様子を調べる。

視覚の中に鉱山内のの様子が表示された。

坑道の安全性・危険性、どこをどのように保守したらよいか、どのような設備を追加したらよいか、復旧工事はどのように行ったらよいかとあらゆる情報が表示されていく。

まだ採掘されていない鉱脈やそれを採掘するための方法なども見えてくる。


鉱山魔法最強!

便利!

鉱山開発ナビゲーションシステムという感じだ!


得た情報を事務所で坑道の地図に書き込んでいく。

さすがの専門家たちも目を丸くしている。

やるべきことを優先順位をつけながら確認していく。

坑道は入り口から崩落地点までが脆くなっていた。

この間で坑道から他の方へ掘り進むことは鉱脈の位置からから考えてない。

ならこの区間の坑道の壁と天井を強化してしまえばよい。天井と壁の岩石を強く結合して強化した。

爆薬や魔法でも破壊できないように。

崩落地点は壁と天井を強化しながら崩れた土砂を除去していく。

土砂の中に小さな人工物を見つけた。

崩壊を起こした魔法道具だ。

回収して皆に確認してもらってから同行している鉱山関係者に渡す。

鑑定でだれが作ったか使ったもわかったが、あとは捜査の衛兵と村の人たちに任せる。

土砂を運び出すための鉱山魔法でトロッコも作った。

外で牛に綱を引かせその力で2台のトロッコを交互に往復させる。

本当は回転を利用したかったのだが時間がなかった。

後でゆっくり作ろう。

慎重に崩落部分の復旧と補修を行っていく。

20分程度で10mの崩落部分の復旧も終了した。

さらに30mぐらいの坑道の天井と壁を強化していく。


先に広場あった。

ここから何本もの坑道が分岐している。

立坑もある。

この広場も天井と壁を強化して避難所を作った。

避難所には換気用のパイプを外から引いた。

地下水層から水を引き、排水を外に出せるようにした。

キッチンやトイレも作った。

キッチンには魔法のコンロが設置された。

非常食も置かれた。

温泉が見つかったのでシャワーも設置できた。

外の事務所との伝声管も作る。

鉱山魔法の設備製作が大活躍。

後で外の事務所と休憩所にもトイレとシャワーを作ることになった。

休憩所の横には浄化槽も作る。

周囲の自然を汚染したくないからね。


外には風車と水車を設置した。

風車は地下水をくみ上げ少し上に貯水槽を作った。

水車は坑道の入り口のすぐ横にある沢と貯水槽の下に設置、動力をトロッコと立坑に新たに設置したエレベータに利用する。

輪にした綱を循環するように動かし、この綱を掴むことでトロッコは移動する。

サンフランシスコのケーブルカーみたいに。

外に向かって動いている綱を掴むか、奥に向かって動いている綱を掴むかによって移動する向きが変化する。

端まで移動すると自動的に綱をつかむのが解除される。

エレベータは坑道の広場まで綱によって伝えられた力を利用している。

エレベータについては安全性に留意した。

メンテナンスについて何人かに教える。

時々、メンテナンスに来なくてはいけないな。

広場からの坑道へのトロッコも作ったがこちらは人力だ。

坑道の中で局地的に脆いところを補修していく。

入り口に扉と事務所・休憩所も取り囲む塀と門を作った。

セキュリティの魔法も設置した。

本来貴金属系の鉱山に設置するための鉱山魔法だ。

夕方には作業が終わった。

3時間で終わった。

まだ改善点はあるだろう。

運用してみて改善していく。

これがいいよね。


鉱山魔法はすごかった。


『やり過ぎたかな』

『鉱山魔法にあったものですよね。なら問題はないでしょう』


うん、少し工夫を加えたけど。

うん、少しだけ。

問題ないはず。


初めは目を丸くしていた鉱山関係者や村人も大喜び。

今までない、または失われた技術が再現されてしまった!

自重した方がいいかな?

仲良くなった鉱山関係者たちが安全に暮らしてほしいからいいよね。

少しは考えた方がいいのかな?


閉鎖もすぐに解除できたのはいいことだ。

だからきっと大丈夫。。。

だと思う。


警備の人員を置いて村に帰る。

村長宅のホールで宴会が開かれた。

ドワーフが多い村。

酒も強いものが多い。

甘い酒もアルコールが度数が高かった。

様々な酒と山の幸もふるまわれ、夜が更けていった。

渓流魚の塩焼き、熊の肉、ウサギの肉、猪の肉、シカの肉。

シカの肉。。。。

ロク様の方を見る。


『大丈夫ですよ。私は神鹿。形はシカのような姿をしていますが実際には妖精に近い存在。そこで食べられている赤鹿とは別です。シカの肉も堪能してください』


キノコやタケノコも美味しかった。

食べ過ぎた。

飲みすぎた。

騒いだ。。。


客間のベットの上に戻ったのは深夜だった。

すぐに意識を手放した。

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