2話 ステータス
家に帰ってきた俺はさっそくログインした
「んー…まずはアバター作成かー。どーすっかなぁ」
こういうのはあまり弄ると違和感を感じるらしい。ラノベで読んだから知ってるよ、うん。普通にいこう。普通に
1時間後、そこには別人がいた。違和感?知るか。
要はイケメンにしなきゃいいんだろ?俺のアバターは普通のおっさんだ。流石におっさんにむかって
「お前顔弄りすぎwwwwww違和感ぱねぇっwwwバフォッwwww」
とか言うないだろ?そんなのイケメンにだけ言っとけ
まぁ、おっさんといってもハゲとかデブとかじゃあない。
俺はこういうおっさんになりたいってイメージだ。
よくあるラノベでギルドに入った新人に対して絡む奴みたいな。
いや別にそれがしたいわけではない。あくまで、アバター的になりたいだけである。
とまぁ、時間はかかったけどこんなもんだな
「よし、ゲームスタートだ!」
目の前が光に包まれる
目を開けると猫がいた。
「初めまして!ボクはあなたたちプレイヤーの案内を担当する猫だよ、名前はない。」
「お、おう…名前はないんだな…」
吾輩は猫であるかな?
「さてさて早速だけど!まずあなたの名前を教えて貰おうか!」
名前、ねぇ…
本名はないよなぁ。どうすっかなぁ
「んーそうだなぁ…じゃあガズルだ。俺の名前はガズル!」
「わっかりましたー!ガズルさんですね…はい!登録完了しましたよ!」
「次は所属する国を選んでください!」
所属する国…えっと
「ヨーロッパ」、「ロシア」、「ノース・アメリカン」、「サウス・アメリカン」、「日中共和国」、「アルトリア」、「ゲルダリアン」
だったかな…
「ちなみに何か違いはあるのか?」
「そうですねぇ…まぁ、これと言ってないですがゲルダリアンは玄人向けですね。あとは日中共和国選んで日本スタートになった場合も国外に出るのが難しかったりしますね。そのかわり日本は少しボーナスがありますけど。」
ふむ、どうしようか
まぁ日中共和国でいいか。一応出身地になるわけだし
「じゃ日中共和国で。」
「了解です!日中共和国ですね!スタート地点は日中共和国内でランダムになります!」
「次は職業を選んでください!特に指定がなければランダムもできますよ!」
職業は決めてある
「召喚師でお願いします」
こういうのは召喚師が強いと相場は決まってんだよな
俺のラノベ知識が叫んでるぜ
あと俺基本ぼっちだし…仲間いた方が心強いしな
「召喚師ですね!わかりました〜」
「ステータスはこうなります!」
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名前:ガズル
職業:召喚師
加護:なし
固有スキル:『召喚』
スキル:なし
HP:42
MP:54
力:4
防御:14
魔力:16
精神力:14
素早さ:1
器用:7
運:1
「ステータスは大体合計50が基本でランダムで決定されてます。そこに+10プレイヤーの皆さんに振っていただきます。ガズルさんは平均より高めですね」
平均より高いってか偏りすぎだろ!
素早さと運1しかねぇじゃねぇか!
タンクみたいなステだな!
ここはもう長所を伸ばして純魔法職でいくかな
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力:4
防御:14
魔力:16(+10)
精神力:14
素早さ:1
器用:7
運:1
はい。
わかってます。極端なことくらいわかってます。
いいじゃない。夢をみよう。ロマンだよロマン。
それに魔法職だし?素早さも運もいらないっしょ?
あ、でも召喚したの弱くなりそうだな……
────────────
力:4
防御:14
魔力:16
精神力:14
素早さ:1
器用:7
運:1(+10)
…何も言うな。これで、いいんだ…
「ステータス登録完了です!おめでとうございます!【称号:運に頼る者】を入手しました!ではでは、最後にスキルを5つ選んでください。職業ごとに1つ固有スキルはありますがそれは含まれていません。ガズルさんの場合は『召喚』は初期から使えます!」
なんか手に入った。まぁあとでみよう
スキルか…どーすっかなぁ、これなぁ。
やっぱり魔法だよなぁ
こうした
────────────
名前:ガズル
職業:召喚師
固有スキル:『召喚』
スキル:『杖術』『雷魔法』『火魔法』『呪符』『幸運』
力:4
防御:14
魔力:16
精神力:14
素早さ:1
器用:7
運:11
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スキルにも幸運があるのに驚いた
だがまぁ俺の召喚術のために取得した
このままラッキープレイをしていこう。そうしよう。よくわからん称号も貰ったしな。