1話 海
ノリと勢いで書いてきます。気分で終了します
西暦3000年、人はいよいよ破滅の道を歩もうとしていた。
人口増加による食料不足、それによっておこされる戦争
繰り返される戦争は熾烈を極め、飽和気味だった人類は3億人ほどまで減っていた。そんな中でも海は綺麗だったが。
可及的にこの問題を解決しなければいけない時になってようやく人々は団結した。
大陸は部分的に統一され
世界は「ヨーロッパ」、「ロシア」、「ノース・アメリカン」、「サウス・アメリカン」、「日中共和国」、「アルトリア共和国(旧アジア諸国+オセアニア)」、「西南方連合国(アフリカ+中東諸国)」、主にこの7つの国に分たれた...。
海は皆のものだけどね。
西暦3021年
オーストリアで行われたG7で、各国の経済状況、これ以上の人口減少を阻止するための共同政策が議決された。
そして今
『The Earth』
地球と名付けられたこの政策で、7カ国共通サーバーを用いたVRゲームが始動した。
このゲームは地球その物をイメージして作られ、地球上に存在する所ならば全てゲーム内にも作られた。
だが海は広い。海だけは広い。もう別次元だ。そう、
「...太平洋、大西洋、インド洋、etc...海はもう現実の物と思わない方がいいぜ!俺は海が大好きだから...!凝った!凝ったよ...へっへ...お陰でリリースにどれだk...長げぇ!長すぎるよあらすじ!というか海推しすぎだろ!?」
俺は今、某古〇市場にゲームを買いに来ている。
『The Earth』とかいう安直な名前すぎるタイトルを見つけて思わず手にとってあらすじを読んでいたのだが...
なんだこれ!?
まじであらすじ長すぎるし無駄に設定凝ってるしなんなの?馬鹿なの?
というかいくら経済の回復のためとはいえ滅亡の危機にゲームするなよ!もっと別のことがあるだろ!?
そんで途中ちょくちょく海の話挟むなーって思ったら最後なんだよ...このあと全部海の話じゃねぇかよ...開発者絶対海のトリトン好きだわ。
...よし、ちょっとググッてみるか…
「海のトリトン 公式サイ...じゃねぇ!」
ダメだ、素で間違えた。
まさかこれは開発者の罠か!?ちくしょう!やられたぜ!
手塚治虫先生もびっくりだよ!
じゃなくて...
「The Earth 公式サイト、っと...」
よし、今度こそ大丈夫。
ちょっと見てみるか
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...ふむ、どうやらこのふざけたゲームは案外人気らしい。
いや、大人気というべきだろうか。とにかく発売2日目の今日でさえもう今年1番の売れ行きのゲームになると見込まれているようだ。どこ探しても見つからないなんて状況もざらのようらしい
...まぁ田舎のこの店には関係ないが
へっ
話を戻そう
一応は大体あらすじ通りの内容らしいが
本当にクオリティがかなり高いらしい。もちろん海の作り込みも含めて。
「これは買うしかないな…なんなら転売すればいいな。人気らしいし。」
かくして俺は『The Earth』を始めるのだった