ドリームボーイ
中卒フリーターの巧は毎日夢を見た。不思議な事に彼は夢の途中で目覚める事は一切無く、毎回夢の中の物事が解決してから目覚める体質だった。そのため、睡眠時間が異常に長く、休みがちな高校は退学になり、父親からは勘当されあてもなく生きていた。そんな巧だったがある日の夢から、夢の中に同年代の少女が現れるようになり、夢の内容も風景や状況は毎回多少違ったが繋がった夢だとはっきり分かった。そして少女から伝えられる自分の能力と使命。夢の中の使命にも慣れてきた巧だったが、何故か眠りについても夢の中に入ることができなくなってしまう。しかし、しだいに充実してくる現実生活。夢の中の事などすっかり忘れた頃に巧に能力が戻るが、その時夢の中に入るという事は今の現実を捨てる覚悟が必要だった。
プロローグ・彼の名は巧
2014/07/23 20:02
(改)