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暗い空間で

作者: まっつー
掲載日:2014/02/14

…ここは…どこだ…?


俺は…誰だ…?


薄暗く…先さえ見えない空間…そこに俺は立っている。


きっと学生服を着ているのだろう。俺は動きにくい服で周りを見渡した。


とりあえず、ここから出ないと…なんか胸騒ぎがする…


俺は立ち上がった…が方向感覚さえ掴めない。


前…右…左…後ろ…


どこを見ても永遠と続きそうな…そんな暗闇で充たされている。


しかし、いつまでもここにいるわけにはいかないし…こっちへいこう…


こうして俺は暗闇の中を進んでいった。







「はぁ…はぁ…」


長い長い距離を歩いたが、いっこうに何も見えてこない。


「どうなってる…はぁ…んだ…はぁ…」


口から溢れてしまう。


ピシッ…


俺は音の方へと向く…


振り向いた先には黒を染める、白いヒビが入っていた。


しかし、そこから感じたのは安堵でも安心でもない。


焦り…なぜそう思ったのかは知らない…


俺は本能の従うまま、ヒビが入った方向と逆の方へと走る。


逃げないと…!あれに呑み込まれてはいけない…


ピシッ…ピシッ…


その場所から俺は逃げて…逃げて…逃げまくった。






「はぁはぁはぁ…ゴホッ…はぁはぁ…ケホッ…」


どれだけ走っただろうか…今では白いヒビはここからでは見えなくなっていた。


なんでこんな目にあうんだ…


自分が何故、このような状況に陥ったのか、記憶を探る


しかし、そんな情報どころか、自分が何者で、どこから来たのか…ほとんどの事が思い出せない。


そして…恐怖を感じるようになった。


俺はこのまま…死んでゆくのか…?俺は一生ここにいるのか…?あの白いヒビへ引きずり込まれるとどうなるだろうか?


ピシッ…


「ッ!」


ゾッと背筋が凍る…


後ろを振り返ると…ヒビがすぐそこまで来ていた…


なんで…!なんでだ!あれだけ逃げまくったのに…!なんでここにあるんだ…!


疲れた身体を必死に動かし…俺は走る。







「はぁはぁ…ガッ…ケフッ…はぁ…ゴホッ…」


もう…走れない…もう…動けない…


どうすればいい…?次にあのヒビが来たら…逃げられない…


ピシッ…


そ…んな…


真後ろにヒビは出来ていた…


だめ…だ…もう…


ピシッ…ピシッ…ピシッ…


バリッ…ベリベリッ!


白いヒビが目の前に拡がる…


白い…白い空間に…取り込まれる…


その瞬間、自分はヒビの中へと落ちたのに気づいた


「うぁぁぁぁああああ!!」












こ…こは?


どこだ…?


真っ白い空間の中に俺は立っていた…


その前に俺は…誰だ…?


ピシッ…


俺は後ろを向く…


黒いヒビが出来ていた…

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