離婚=Ⅰ(partー15)
早朝の街をカズちゃんと二人で歩く、車もまだ少なく、気持ち良い。
人もまだいない、カラスがゴミを漁っているぐらい。
歩いているうちに朝日も出て来た。
歩きながらカズちゃんはとても明るく楽しそうに、色々と話していた。
・・・が私は、殆ど聞いてなった。
こうして誘われるのが嫌ではなかった、むしろ嬉しかった。
しかし、、、何だかしっくりこない。
アパートの前に到着!
何も言わずに、カズちゃんが先に入って行く。
「今日は帰るわ、、、」
とだけ言うと。私はカズちゃんの返事も聞かずに、住まいのある「十三」の方に歩き出した。
本当はアパート(むつみ荘)とは反対方向なんだが、、^^
カズちゃんが慌てて、、飛び出て来て「どないしたん?」と聞くが
それには振り返る事もせずに、私は歩いていた。
後ろで、カズちゃんの「も~う」と言う声と視線を感じた。
それから、大回りをして自分の部屋に戻った。
別にカズちゃんの部屋に行きたくなかったわけでもないし、
「合体」が嫌なわけでもなかったが、、、
なんとなく、、なんとなく、、
「カズちゃんのペース」で振り回されているのが凄く嫌だった。。
正直な気持ち。。。
「馬鹿にするなよーー」と言う腹立たしさもあった。
複雑な気持ちのまま、その日は寝た。
短い睡眠を取って、昼前に目が覚めて、共同の洗面所で顔を洗って。
パチンコに行った。
いつも行く店はロックに遭遇しそうだから、別の店に行った。
向かったパチンコ屋は商店街の中にあった。
アーケードに入りタバコ吸いながら歩いていると。。。しっかり!
・・・・・遭遇・・・・・
ロックは私を見るなり。
「兄ちゃん!!ちょっとこっちおいで!!」と何故かご機嫌斜め・・
付いて行くとすぐ横の喫茶店に入って行く。
私もついて入る、
一番手前の席に座るから私はその前に座った。
注文もする前に座った瞬間、、、、ロックは
「兄ちゃん、カズちゃん悲しんでたで!」と言う。
私は無言・・
「せっかく、決心して誘ったのに・・・って言うとったで」
・・・
今朝の、明るいカズちゃんは「虚勢」だったのかぁーとぼんやり思う。
・・・悪いことしたなぁー・・・・
とロックの話を聞きながら思った。
「兄ちゃんどないやねん?」と聞く。
「別に、、好きやで」とだけ答えると。
ロックまるで自分が告白されたがごとく。
「ほうかぁーーーほなそうゆうとくわーー」と急に明るいテンションに。。。
「兄ちゃん腹減ってへんか??なんか食べやーー」と上機嫌。。
この、、おばん、、役者やわーー脅したり、、すかしたり、、
ホンマ、、、怖いおばんや、、、、
余談ですが、、ロックとはその後長い付き合いをさせてもらいました。
実はとても凄い人で、私は滅茶苦茶可愛がってもらいました。
数年前に他界しましたが告別式もお葬式も盛大でした。
生前のロックの人柄でしょうね。今でも感謝してます。
食べたくもないミックスサンド食べさせられて。。
その後のパチ屋では散々「玉」奪われて、、、泣
その日はロックが先に帰って行った、、帰りしに、、
「今晩絶対においでやーー」と「目的語」も入れずに言うだけ言うと、、くわえ煙草で出て行った、、豪快なおばん・・あはは~~
カズちゃんの真意が全く分からないけど、
私を好きなのはどうやら本当みたいだ、、、
今朝も「意を決して」誘ったようにロックの話から私は受け取った。
いよいよ、、複雑になってきた、、
積極的に擦り寄ってくるカズちゃん、、それに対して少し怒りを感じた自分。
それと、、未解決な「都」
「都」が、、あの「都」が、、
パッパラパァァーのキャピキャピ「都」が。。
なんとなく「控え目な女性」に感じて仕方がなかった。。。
その頃も今も私は「控え目な女性は苦手である」
底抜けに明るい女性が大好きではあるが、、
あの時は、、朝の「馬鹿にするなよ」と言う気持ちが残っていたために、、そう感じたのかもしれない。
結局その日の夜は、、「深夜喫茶」には行かず。
「むつみ荘」に帰って、寝た、、、、つづく




