表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
春の思い出  作者:


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

3/3

No,2

 と思ったもののどうすればいいかな。と一晩考えた。けれども答えは出てこない。白石さんの笑顔が忘れられないから異性との付き合いは最低限にしてた。それに、そもそも何かあったならそこを解決しないと無理な気がする。

原因はなんだろう。中学までに周りで似たような事があれば検討付いたのかもしれない。けれども何もトラブルとかはなかった。もしかしたら家の事かもしれない。だとしたら何が?

「うーん……。一人で考えても分からないよなぁ……」

 大して良くもない頭で考えながらの登校中。少し早い時間だからもうすぐ校門と言う所で目の前に白石さんの姿があった。

「白石さんおはよう」

「おはようございます」

 ほとんど同じタイミングに学校に来たことが嬉しかった。運命だなんて事は言わないけどせっかくの自然に話すきっかけだから無駄にしたくない。相変わらず表情は出てこないけど返してくれるって事は嫌われてないと信じたい。

「今日から本格的な授業だね。俺付いていけるか心配だよ〜」

「そうですね。私も少し心配です」

 だよね〜と笑うと少し強張って居た白石さんの力が少し抜けた気がする。ちらっと様子を見ながら大丈夫そうだと安心した。授業よりもこっちが気になる。多分昨日みたいに急に距離を詰めると逆効果な気がしたから。反省を活かして拒否されないようにしたい。

でも自然ともっと話せるようになるにはどうすればいいんだろう。


 と色々考えている内に昼休憩の時間。弁当の人もいれば購買に走る人、高校の目の前にもコンビニはあるからそこで買ってる人も居る。白石さんは弁当みたいだ。少し小さめな弁当箱に色とりどりのおかず。料理得意だったりするかな……。

 いいなと思いながら買ってきていた焼きそばパンに齧り付く。


 結局朝以降は話す機会もなく下校時間。挨拶出来ただけでも良しとしよう。もっと話したかったなぁ……。と少しだけしょんぼりした日。


 翌日も同じくらいの時間に行けば向こうも同じ時間に来る。そしてまた同じ挨拶をした。今日こそ昨日よりは話そう。そう意気込むけど何も変わらない。

 本当にどうにかしたい気持ちはある。けど本当に何をすればいいか分からない。そう言えば今日は委員会決めだったなと思い出す。ワンチャン同じ委員会とかになれれば接点が……?と思ったので真剣に話を聞いた。

「◯◯委員1人はやりたい奴いるかー?」

 ある程度は順調に決まっていく委員決め。

「じゃあ次は美化委員ー。男女各1だ」

 白石さんの様子を見ると自分から手を上げていた。それを見てからすかさず俺も挙手する。

「じゃあ朝倉と白石な……」

 内心ガッツポーズを決める。美化委員だから掃除とか花壇の手入れだろう。嫌いではないから問題無い。理由は不純だからそこは問題有るのは勿論自覚してる。

 それからは順調に決まって行き今日各委員会の説明会があるとのことだった。

「白石さん、委員会よろしくね」

 同じ委員会としての挨拶をすればどこかびっくりした様な表情を浮かべた。もしかして初日からずっと俺が白石さんを見てた事とか不審に感じたのかもしれない。

「あ、よろしくお願いします」

「今日の放課後各委員会で会議あるから出席しろよー。

教室の方は校内地図と一緒に貼っておくから各自確認する様に。忘れんなよー」


「白石さん、美化委員の方の教室一緒に行こう」

「はい……」

 とりあえずこれは自然な話だと思う。とりあえず話す口実は出来た事は嬉しい。と言っても2つ先の教室を使うみたいで二人の時間はそんなに無い。それでもきっかけがあるから凄く嬉しい。

「白石さんはなんで美化委員になったの?」

「えっ……と……。誰もやらなそうだったのと、別に掃除とか嫌いではないので」

「そうなんだ。俺も似た理由かな……」

 と、それだけの会話だったけど良しとした。教室に着いて中を覗けばまだちらほら来てるくらいでまだもう少し始まるまでに時間はありそう。

「あ、1年?だったらこっち側に座ってねー」

「はい、分かりました」

 どこに座ればいいかなって見てると先輩が入口側の席を指さして言った。とりあえず返事をして並んで空いてる席に座る。大変じゃないといいねーって話している内に揃ったのか会議が始まる。会議と言っても主な活動内容と頻度くらいだった。

「それじゃあこれで終わり。

じゃあみんな各自荷物持って帰っていいよ」

「白石さんはすぐ帰る?」

「はい」

「じゃあ俺も帰ろうかな。

また明日」

「はい、また明日」

 進展したとは言えない。でも話せるきっかけが出来た事には変わり無い。楽しい気持ちで今日は家に帰った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ