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第六話:迎撃

 

 急いで冒険者ギルドに向かうと人だかりができていました。


 ギルド内は騒然としていて、慌ただしく動く職員の中にはリベルテさんも含まれます。流石にこの状況では真面目な顔で仕事をしていました。


「準備が出来たものは受付をした後に北門の広場に向かってください!」


 指示に従い受付を済ませて他冒険者達と一緒にこの街の北にある門まで向います。


 広場に着くや待機場所を命じられました。

 周りを見渡してみれば、まだ集合しきっていないのか全然人が足りません。


「皆さん、お集まりいただきありがとうございます。早速説明に入りますが、今回の襲撃は非常に規模が大きいです」


 その言葉を聞いて冒険者たちに動揺が広がります。

 稀に発生する魔物の集団での襲撃、魔王軍に率いられた魔物達はどれも手強く討伐は容易ではありません。

 この街には周囲を囲む壁があるので籠城戦になると思います。が、果たしてこの人数で守りきれるのでしょうか。


「引退した冒険者や戦える町民も集めてはいますが、今動けるのはここにいる面子だけです。王都に増援を要請しているものの、こちらは間に合わないでしょう」


 冒険者達を見ていてもう一つ気がついたことがあります。

 皆さん若い方ばかりです。


 初めてみる人達や、見たことある人でも活動歴の浅い人達ばかり。

 ベテラン冒険者も中にはいますがまともなのは少数で、大半が癖のある人達ばかりです。

 組織的な行動をとれるのかすら不安になってきました。

 極めつけは精霊術師の少なさです。


 私と同じように精霊を連れている人が、私を含めて4人しかいません。

 これも私と同じくらいの歳か、私より経験の浅い人しかいないのです。


 一体どんな募集をしたらこれほど冒険者がいなくなるのでしょうか。

 危機的状況がさらに悪化していくような感じです。


「2人や1人などの少数をまとめて臨時パーティーを編成しました。今から順に呼ぶのでこちらに来てください」


 戦術的な動きを取るために少数パーティーが再編成されます。

 幸いなことに、私とルソンは同じパーティーになることができました。


 大体5~7人ほどのパーティーに合わせられて、三つある門に合わせて三軍に編成されました。

 私のパーティーは北門を守る一軍の第二班になります。

 ここまでは良かったのですが、困ったことがあります。


「私がパーティーリーダー...ですか?」

「はい、この面子ではあなたが一番活動歴が長く実戦経験が豊富です。ですので壁上を担当してください」


 最も敵の多く押し寄せるであろう北門の壁上。

 魔物の中には壁を越えられる種もいますので、高い確率で戦闘になるでしょう。

 精霊術師は全部で4人、この中で最も練度の高い私が正面に配属されるのは納得ができますが...。


 パーティー戦闘の指示だしなど経験がないです。


「このガキに任せて平気なのかよ」

「あたしすごい不安なんだけど」


 それにめちゃめちゃなめられてます。

 実際、その感想はもっともなので反論のしようもありません。


 第二班のパーティーは6人

 私、ルソン、悪魔術士、槍を装備した戦士、大盾と剣を装備した人、棍棒を持った戦士


 前衛4人に後衛2人とバランスは良いですが、その装備は不足しています。

 棍棒を持った人に関してはまともな防具を付けていません。


 前途多難ですがやるしかありません。


「私は精霊術士のフィーユといいます。弓を持ってはいますが今日買ったばかりなのでそちらにはあまり期待しないでください。みなさんよろしくお願いします」


 まずは私からと自己紹介をしますが、ルソン以外の顔にさらに陰りが見えた気がします。

 どうやら言葉選びを間違えたようです。


「早速不安要素しかないな、俺はペルセ。槍には自信がある」


 こういう時はマイナスになる要素は言わないほうが良いかもしれません。

 テトがどうしていたか思い出しながらやってみましょう。


 ペルセは槍を主体にした冒険者のようです。

 動きやすさを重視した防具をしているので壁役としては向いていませんが、槍は良いものを使っていそうです。


「あたしはシャルール。火を司る悪魔と契約してる」


 癒しの力を司る精霊と違い、悪魔は属性ごとの攻撃魔法を司ります。気配からして私の契約している子と同じランクである通常個体の様です。

 魔法使いと違って応用が効かないデメリットこそありますが、その性能は安定しています。

 戦力として数えていいでしょう。


「フォリーだ」


 フォリーさんは無口な人の様です。簡素な服と棍棒だけのその風貌は冒険者と言うより蛮族と言われたほうが腑に落ちます。

 戦力に数えていいのでしょうか…?


「ワシはデファン。このメンバーでは一番歳をくってるが先週冒険者になったばかりだ。隠居の趣味程度に始めたが、まさか初仕事がこれとはな」


 なんと盾職であるデファンさんはこれが初陣らしいです。

 装備はしっかり揃えているのにどれも使用感が少ないのは購入したてだからみたいです。

 攻撃を受け流す普通の盾とは違い、大盾は魔物の突進を止めるのが役目です。体勢を崩さず持ち堪えるには構え方が重要だと聞きますが大丈夫なのでしょうか。


「僕はルソン、今日冒険者になったばかりだけど魔物とは戦ったことがある」


 これで全員の自己紹介が終わりました。

 次は作戦会議です。


「まず、魔物が来るまでは壁上で弓と魔法による攻撃を行います。ギルドと衛兵詰所の在庫を貸し出してくれるらしいのでみなさんはそれを使いましょう」


 矢もいくらか用意してくれているので、私もこれを利用させてもらいましょう。


「魔物が壁を登ってきたら手近な人が対応します。壁上は狭いので陣形は組めませんが、ルソンやデファンらの盾持ちが前に出つつシャルールが魔術で攻撃、もしくはペルセとフォリーが直接攻撃を仕掛けてください」

「一応従ってやる、だが変な指示出したら聞かないからな」


 ペルセは私に従うことにとても不満がありそうです。

 ですが、ここで私の指示に従わないのは間接的にギルドの指示に従わないことになります。ギルドによく思われないのは避けたいので我慢しているのでしょう。


「ありがとうございます。そうならないよう尽力します」


 リーダーの指示を聞くのは当たり前ですが、それでも聞いてもらえたら感謝します。テトはよくそうしていました。


「その歳でそこまで言えるのなら任せてもよいだろう」


 ありがたいことにデファンは私のことを高く評価してくれたようです。

 フォリーは無言で頷いています。おそらく肯定してくれてるのでしょう。


 シャルールも顔は渋いですがデファンの発言の手前何も言ってはきませんでした。


「そろそろ魔物達が来ます。備えましょう」


 私達の担当は北門壁上、その左翼です。

 一番敵が来るであろう北門は合わせて三班が対応します。

 それでも数は圧倒的に足りていません。それに本来この役目は兵士の仕事です。

 ですがこの街の軍は残っておらず、数少ない衛兵もバリスタなどの防衛兵器で手一杯。


 おそらく何匹かは魔物に侵入されると思います。

 もしそうなったら私達は相手にせず民兵に任せることになっています。

 戦い方を知らない民兵では対応できるとは思いませんが、任せるしかありません。

 私達はただひたすら、自分の持ち場を守るようにとの指令です。


「見えてきましたね」


 遠くに土煙が上がっています。

 段々と近づいてくるそれは、死そのものにも錯覚してしまいます。


「みなさん、死力を尽くしましょう。怪我をしても死んでなければ私が治します」


 人間相手の戦争と違って、私達に降伏という選択肢はありません。

 全滅か、勝利か。その二択しか私達に未来はないのです。


 魔物達の咆哮が耳に入ってきます。

 先頭にいるのは獣型の魔物のようで、足の速い彼らはまっすぐ北門に向かってきます。

 ですが彼らは壁を越えられない。問題はその上に跨っている魔物です。


 ゴブリン


 知能が高く器用な彼らは人には及ばないものの道具を扱います。

 その手に持っているのは、ここからでは見えないですがおそらく弓でしょう。

 平原で遭遇すると恐ろしく手ごわいコンビです。


 この防衛線においてもその脅威は健在で、彼らの機動力はこちらの狙いを逸らすのに最適です。


「てーーっ!!」


 衛兵の偉い人の号令でバリスタが一斉に射出されます。

 人では不可能なほど力のかけられた弦から放たれる太い矢は、綺麗な軌道を描き敵の群れへと飛んでいきます。

 騎兵ゴブリンは散開して回避行動をとります。

 それでもいくらかは命中し、獣型ごと貫いてその命を奪いました。

 バリスタは強力ですが、装填に時間がかかります。

 第二射はゴブリン騎兵のさらに後ろにいる集団に向かうでしょう。


 先頭にいる連中はそろそろ普通の弓の射程圏内です。

 こちらも仕掛け時のようです。


「撃てー!」


 一班のリーダーから響くような声がこちらに届きます。


「私達も撃ちましょう!」


 弓に矢をつがえよく引いてから放ちます。

 風を切るような音と共に飛んでいく矢は、敵の群れにまっすぐ飛んでいき...外れました。


 ...まあ、わかっていました。素人ではこの距離は当てられません。

 他の人の放つ矢も大半は外れています。

 弓を扱った経験は、私以上にない人も多いくらいなので仕方ないです。

 それでも、数を打てばどれかは当たります。


「おし! あいつの眉間に当ててやったぜ」

「ちょっとペルセ、あんた前に出過ぎよ」


 対してシャルールのような悪魔術士の方は、矢よりは敵に当たっているようです。

 矢と違って弾が大きいので当たりやすいのでしょう。

 悪魔術の種類によっては矢より早いものもあります。これでより直感的に敵を狙いやすいのだと思われます。


「この方が敵を狙いやすいだろうが...って痛え!」


 そしてこちらが数で当てるということは、向こうも数を打てばこちらに当たるということ。

 運が悪いことに、身を乗り出して弓を撃っていたペルセは左腕に被弾してしまいました。


「すぐに矢を抜いて傷口を抉って血を掻き出してください! ゴブリンの使う矢には毒が塗られています!」

「くそっ!」


 ペルセは悪態をつきながらも力任せに矢を引き抜きます。

 勢いよく血が出ますが、むしろそうしないと体内に毒が回ります。

 通常、精霊術では解毒ができないので毒が回る前に対処しなければなりません。

 ペルセはどうにかナイフで傷を抉ります。

 こういう思い切りは良くて助かりました。


「止血しますので腕をこちらに」

「あ、ああ」


 傷口に治癒の精霊術をかけます。

 完治させる時間はないので止血にとどめておきます。


「後はこの草を噛みながら戦ってください、痛みが和らぎます」

「...助かる」


 鎮痛作用のある草を口に含んでペルセがまた弓を構えます。

 私も状況を把握しようと外の状況を見ます。


 そこには、あまりよくない景色が広がっていました。


 ゴブリン騎兵が動き回っている間に敵の本隊が目の前まで迫ってたのです。


「蜘蛛に蛇に猪に歩く樹木...魔物ってのはこうも種類がいるのだな。あのゴブリンに交じってるデカい人型はオーガってやつか?」

「そのようです。私も見るのは初めてです」


 おそらくあのオーガがこの群れのリーダーでしょう。

 雰囲気が尋常ではありません。

 敵の部隊は予想通り三方に分かれて各門を目指すようです。

 そして、オーガ率いる敵主力は当然目の前のここにやってきました。


「あの梯子をもってるゴブリンを優先的に狙ってください! あれをかけられたらまずいです!」


 敵は想像以上に準備がいいです。魔王軍の前線からは遠く離れているはずなのに、なぜこれほどの規模の襲撃をかけられるのでしょうか。

 劣勢なはずの魔王軍にしてはおかしいです。


 そして、もう一つ疑問がわきました。


「これで全部...?」


 確かに、この街で戦うには敵の数が多いです。

 ですが、敵の準備の良さに対して数が少ない気がします。


 一度前線近くで似たような防衛戦に参加したことがあります。

 あの頃は負傷者の治療で手一杯であまり観察できませんでしたが、この倍はいたように思います。


「火矢だ!」


 考え込む暇もなく、ゴブリンの本隊から火矢が飛んできます。

 狙いはバリスタ。木でできているので一度火が付いたらもう使い物にならなくなってしまいます。


 騎兵ゴブリンは私達冒険者を、本隊はバリスタを狙いゴブリン歩兵は壁上を攻める。

 そしてまっすぐ門に向かうオーガ。

 あまりにも連携が取れすぎています。


 梯子をかけようとするゴブリンめがけて矢を放ちます。

 今度はしっかり当たってくれて梯子が地面に落ちます。

 それをまた別のゴブリンが拾いこちらにかけようとします。

 既に第一班の方では梯子がかけられてしまったようで壁上で戦いが起きています。


「シャルール! あの梯子を燃やしてください」

「わかった。あたしに任せときや!」


 向こうがバリスタを燃やすなら、こちらも燃やすまでです。


「おい! 蜘蛛型が上ってきたぞ!」

「迎撃します! デファン!」

「あいわかった」


 手はず通り前にデファンを配置し戦闘隊形に移ります。

 配置に着くや否や蜘蛛がデファンにとびかかります。

 人の腰ほどの高さを持つ大きな蜘蛛です。その強い衝撃にデファンが大きく後退します。


「ぐおおおお」


 辛うじて踏ん張ってくれています。


「うらああああ」


 その一瞬にペルセが槍で蜘蛛を一突きにします。ルソンも続いてその胴体に剣を突き立てました。

 蜘蛛がおぞましい断末魔を上げながら絶命します。


 パーティーとして初の勝利を喜ぶ間もありません。


「梯子がかけられてます!」


 蜘蛛はこのための時間稼ぎ要員だったのです。

 既に二つほど梯子がかけられてゴブリンが上ってくるのが見えました。

 慌てて近くの梯子を押し倒します。


 上っている最中だったゴブリンが梯子と共に落ちていきます。

 これでここはしばらくは持つはずですが、問題はもう一つの梯子です。

 蜘蛛の魔物がいた向こう側にあり、死骸が邪魔です。


「シャルール、あの梯子狙えますか?」

「やってみるわ...それ!」


 シャルールの手から放たれた火球は、梯子のすぐそばに着弾します。

 梯子は健在で、ゴブリン達が壁上にやってきました。


「もう一度お願いします! ルソン達は早くその死骸を壁内に落としてください。邪魔になります。フォリーはゴブリンの対処を」

「了解」


 指示を出して、私もゴブリンへ弓を向けたときでした。

 鈍く、壁が揺れるような重い衝撃が響いたのです。


「オーガが門を破ろうとしているぞ!」


 第一班からの叫び声。

 非常にまずいです。


 なんとかしてオーガを止めないといけません。

 ですが。


「また梯子をかけようとしています! ルソン!」


 梯子のかかる数が増えてきました。

 今の防衛隊に門にいるオーガを攻撃する余裕がありません。


 二度、三度と門が叩かれ、四度目には木材が悲鳴を上げる嫌な音が聞こえました。

 閂がもう破壊される寸前です。


「二班! 下で待機だ! そこはこちらで何とかする!」

「了解です! ご武運を」


 第一班からの指示です。冒険者二人とバリスタを操作していた衛兵がこちらに駆けつけてくるのが見えました。

 下に降りる階段へは私達が一番近いです。


「第二班、私に続いてください!」


 ちょうど壁上のゴブリンを倒した頃だったのでタイミングとしては良いです。

 というかちらりと見えたんですがフォリーがかなり頑張っていました。

 ゴブリンを複数相手にしていたはずですが一人で全部撲殺したようです。

 想像以上に強くて幸いでした。


 階段を駆け下りて門の前に行くと、もう向こう側が見えそうなくらい門がボロボロでした。


「君らも一緒に押してくれ」


 衛兵が大きな物体を押してきました。

 鉄で補強された木造の枠に車輪を付けたような、一見すると荷車のようですがその大きさは門にピッタリ収まるように調整されています。

 正面に取り付けられた無数の金属の棘は、そこに突っ込むものを串刺しにすることでしょう。


 これこそが門を守る最後の砦、塞門刀車です。


 そして、オーガの咆哮と共にひときわ強い衝撃が加えられ、門が破られました。


「来たぞー!」

「押せー!」


 衛兵四人に加えてルソン達も一緒に塞門刀車を押し込みます。

 私は衛兵にも筋力強化の精霊術を施します。

 なだれ込もうとしていた魔物が突っ込んできてその棘に身を貫かれていきます。

 ただオーガだけは冷静に後ろに下がったようでした。


 なんとか抑え込むのには成功したようで、塞門刀車を床に固定するところまで進められました。

 これで侵入は防げるはずです。


 ほっとするのもつかの間、壁上で悲鳴が上がりました。


「オーガが上ってきたぞー!」

「ぎゃああ」


 あの巨体でどうやって上ったのか不明ですが、オーガが壁上に居ます。

 第一班の冒険者の頭を握りつぶしながら、こちらを向いているのです。


 ああ、なんということでしょうか。


 オーガは私達を捉えた後、横から飛んできた火球をよけつつこちらへ大きくジャンプしました。

 大通りにオーガの巨体が舞い降ります。


 その目線は私達…のさらに後ろにある塞門刀車へ向かっています。

 正面からではなく後ろから破壊しに来たのです。


「皆さん。ここが正念場のようです」


 デファンがオーガと私達の間に入り、その左右をルソンとペルセ、さらに衛兵が固めます。

 そして後ろには私とシャルール。


 襲撃部隊のリーダーであるオーガ。


 人の二倍はあろう巨体と、それに見合う大ぶりなこん棒。

 高い指揮能力と塞門刀車を壊しに壁内に飛び込んでくる柔軟性。

 間違いなく幹部クラスの実力者です。


 ここを突破されれば町は壊滅です。

 なんとしても守り抜かねばなりません。


 そしてなんとしてでも生き残らなければなりません。


 ルグレに行って真実を知るためにも。

 こんなところでは死ねない。


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