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【コロナ禍百合恋愛短編小説】隣の部屋の静かな宇宙~ベランダ越しの恋文(ラブレター)~  作者: 霧崎薫


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●2025年5月

2025年5月16日(金)


厚生労働省が発表した。新型コロナの新規感染者数が5類移行後初めて一医療機関あたり一人を下回ったと。

一つの時代の終わり。そして新しい時代の始まり。


私たちのプロダクションも軌道に乗り、今では小さなオフィスを構えるまでになった。今日は新しいスタッフの歓迎会を開いている。皆若くて才能に溢れていて、未来への希望に満ちている。


その賑やかな輪の中心で微笑む雫さんを見ながら、私は思う。

私たちはあの暗く長いトンネルを確かに通り抜けてきたのだ。

失ったものもたくさんあった。

でも得たものも確かにあった。


それは当たり前の日常の尊さ。

そして、すぐ隣にいる愛する人の温もり。


私の日記はここで終わりにしようと思う。

私たちの物語はこれからも続いていくのだから。

コロナ禍という奇妙な祭典の中で見つけた、このかけがえのない愛と共に。


そして今夜、雫さんに婚姻届を渡すつもりだ。

「月島雫」から「水野雫」へ。

新しい名前で、新しい人生を一緒に歩んでいこう。


隣の部屋の静かな宇宙は、今では私たちの共有する無限の空間になった。

愛する人との毎日は、特別なことなど何もない普通の一日でも、奇跡のように美しい。


コロナ禍が教えてくれたこと。

それは人と人とのつながりの大切さ、そして愛することの素晴らしさだった。


私たちの物語は、ここから新しい章が始まる。



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