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【コロナ禍百合恋愛短編小説】隣の部屋の静かな宇宙~ベランダ越しの恋文(ラブレター)~  作者: 霧崎薫


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●2025年3月

2025年3月20日(木)


春分の日。雫さんと正式に同居を始めて一週間が経った。

私の部屋を居住スペース、彼女の部屋をアトリエとして使うことにした。


生活リズムを合わせるのは最初大変だったが、だんだん慣れてきた。朝一緒に起きて、一緒に朝食を作る。仕事が終わったら一緒に夕食を作って食べる。


「本当の家族になったみたいですね」と雫さんが言った。

「そうですね。でも家族以上かもしれません」

「どういう意味ですか?」

「選んで一緒にいることを決めた関係だから」


今夜は一緒に編集プロダクションの計画を立てた。私の編集スキルと雫さんのアートセンスを組み合わせれば、素敵な本が作れるかもしれない。


「葵さんと一緒なら、どんなことでもできそうです」と雫さんが言った。

「私も同じです。二人で新しい未来を作っていきましょう」


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