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【コロナ禍百合恋愛短編小説】隣の部屋の静かな宇宙~ベランダ越しの恋文(ラブレター)~  作者: 霧崎薫


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●2023年11月

2023年11月23日(木・祝)


勤労感謝の日。三連休の中日で、穏やかな秋の一日だった。

最近は雫さんとお互いの部屋を行き来することが増えた。今日は彼女の部屋でお昼ご飯を一緒に作った。


「料理も一緒にすると楽しいですね」と彼女が言った。

「本当ですね。一人分作るより二人分の方が作りがいがあります」


メニューはポトフとサラダ、パン。シンプルな料理だが、一緒に作ると特別に美味しく感じられた。


食事をしながら、最近の仕事の話をした。彼女は年明けに個展を開く予定があるという。

「初めての個展なので緊張します」

「素晴らしいじゃないですか。私も絶対に見に行きます」

「ありがとうございます。励みになります」


私も雑誌の新企画について話した。「現代女性のライフスタイル」をテーマにした連載の担当になったのだ。

「一人一人にじっくり取材して、その人らしい生き方を紹介したいんです」

「素敵な企画ですね。読んでみたいです」


お互いの仕事について語り合うのは楽しかった。創作活動をしている人同士、共感できることが多い。


午後は彼女のアトリエで絵を見せてもらった。個展に出品予定の作品が並んでいる。どれも美しくて見入ってしまった。


「この作品のモチーフは何ですか?」

ある抽象画について聞くと、彼女は少し照れたような顔をした。

「実は葵さんとの出会いをイメージして描いたんです」

「私との出会いを?」

「ええ。最初はベランダ越しの会話から始まって、だんだん親しくなっていく過程を色彩で表現しました」


その言葉にとても感動した。私との関係を作品にしてくれるなんて、こんなに嬉しいことはない。


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