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【コロナ禍百合恋愛短編小説】隣の部屋の静かな宇宙~ベランダ越しの恋文(ラブレター)~  作者: 霧崎薫


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●2023年8月

2023年8月20日(日)


お盆休みが終わった。今年は二年ぶりに帰省ラッシュが復活したようで、新幹線や高速道路は大混雑だったという。「コロナ前」の夏が戻ってきた感がある。


私も雫さんと一緒に二泊三日で松本に行ってきた。彼女の故郷を訪れるのは初めてだった。


松本城の美しさに感動した。黒い外壁が印象的な国宝の城。雫さんが子供の頃によく遊んだという城址公園を案内してもらった。


「ここでよくスケッチをしていました」と彼女が昔を懐かしむように話してくれた。

「絵を描くようになったきっかけもここなんです」


彼女の実家にも お邪魔した。お母様は優しく迎えてくださり、手料理をごちそうになった。信州の郷土料理である野沢菜漬けや五平餅、おやきなど、どれも美味しかった。


「葵さんとお友達になってくださって、ありがとうございます」とお母様に言われた。

「こちらこそ、雫さんにはいつもお世話になっています」


お母様と雫さんが親子で話している様子を見ていると、とても温かい気持ちになった。家族の絆の大切さを改めて感じた。


二日目は上高地まで足を延ばした。美しい山々と澄んだ空気に癒された。雫さんは風景をスケッチしていた。その集中している横顔がとても美しかった。


「いつかこの風景を大きなキャンバスに描きたいです」と彼女が言った。

「きっと素晴らしい作品になりますね」


帰りの電車で、雫さんは「葵さんと一緒に故郷を訪れることができて幸せです」と言ってくれた。私も同じ気持ちだった。


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