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月並み

作者: 翠泉


 二日酔いが酷くて吐いた

 汚れた手を公園の水道で流す

 知らぬ間に痛めていた足首

 引きずった後が惨めに見えた


 大切なことは未だに言えずじまい

 迎えに行ったのはまだ夜だった

 上り始める朝日

 なぜか懐かしさを感じた


 面と向かって伝えられない

 チラシの裏に隠した恋文

 滲む文字は汚いけれど

 何を言われてもあなたならば構わないよ


 泥を被った花

 親愛を牢屋に閉じ込める

 言い出せずにいたから

 少しずつ枯れていった


 変わることがない日々

 意味をなすことがないまま

 今生の別れだね

 見透かすように見つめるあなたの目


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― 新着の感想 ―
大切なことを、面と向かって伝えられないでいる想いが、一つひとつの言葉からとても伝わってきました。 チラシの裏に隠した恋文、という描写からは、それでも少しでも伝えたい気持ちも感じます。変わることのない…
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