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現代魔法社会の炎帝  作者: からね
1/7

高校の初日

よろぴく。

第二次世界大戦後、数十年続いた平和は突如、終わる。

太平洋に魔界が生まれた。

それによって世界全体で魔法が使えるようになった。

そして、第三次世界大戦勃発。

数年後、世界は再び平和を取り戻した。



***



魔界が誕生してから100年。

科学の進歩は衰退して、魔法が日常的になっていた。



***



俺は如月蓮。

どこにでもいる高校生だ。

今日が初登校だけどな。

あえて特徴を挙げるなら、髪と目が少し赤みがかっている。

これは魔力の影響だ。

魔法の適正が高いやつは見た目に色として出る。

昔は魔力の高さの証拠だったが、今ではおしゃれで染めているやつも多く、珍しくもない。

俺にとっては非常に好都合な話だ。


「いってきまーす」


今日から一人暮らしなので相手はいないが、今までの習慣でなんとなく言ってみた。


「誰に言ってんだよ、蓮」

「なんだよ、いたのかよ、康太」


同じマンションに住んでいる康太が俺を待ち伏せしていた。


八神康太。

昔からの親友だ。

見た目は俺より平凡な黒髪、黒眼。

あえて言うなら、俺より短髪で、ヤンチャそうな顔をしている。


「なんだよって、なんだよ。わざわざ気配を消して待ってやってたのに」

「怖えよ…やめてくれ」

「しかし、高校もマンションも同じとはな。いっそ同棲するか?」

「気持ち悪いこと言ってんじゃねえよ。美少女になって出直してこい」


こいつのことは気も合うし、好きだ。

だが俺の性癖はノーマルだ。

残念ながら付き合いたくはない。


「ちっ、女に飽きてきたから、次は男でもいいんだけどな」

「本当に気持ち悪いから、やめてくれ。ていうか、サラちゃんとはもう別れたのか?」

「ああ、高校違うしな。バイバイしたよ」

「サラちゃんは納得したのか?」

「いや、全然。怖かったな、あいつ…一発ぶん殴って逃げたよ」

「流石に女は殴るなよ。サラちゃんなら大丈夫か」

「高校楽しみだなー。いい女もわんさかいるだろうな」

「クズだな、相変わらず」

「そんなこと言ってないで、お前も女探せよ。かわいい顔してんだしさ」

「お前にかわいい顔とか言われると、身の危険を感じるわ」


一応、康太から少し距離をとりながら高校まで歩いて向かった。


「おいおい、俺にそっちのケはねえよ」

「わかったから、今だけは距離をとってくれ」

「…それはそうと、俺たちが通う文永学園、かなりの不良がいるらしいぜ」

「マジかよ。まともそうな学校だったのに」

「表向きはな。まあ基本的には平和らしいから大丈夫だよ。まあ、お前なら襲われても大丈夫だろうけど」

「…そんなことねえよ」

「嘘つけ」

「俺は喧嘩は嫌いなんだよ」

「おいおい、冗談だろ。そんなんで、俺の相棒が務まるかよ。中学時代のお前はどこにいったんだよ」

「中学時代もあんまり人を傷つけたことはねえよ」


中学時代、俺と康太は不良の中ではそこそこ名の知れた二人組だった。

悪いことはあんまりしてない。

俺はしてない。

康太はしてたかもしれないが。

主には不良グループに康太が突っ込んでいって壊滅させるだけだ。

社会貢献だね。




学校に着くと、かなりの生徒たちが同じ時間に登校していた。


「鬱陶しいな。明日から早めに来ようかな」

「馬鹿かよ。出会いのチャンスだろ」

「はいはい…あ、あの子なんか可愛んじゃないの?」


俺が見つけたのは短い金髪の小柄な子。

とにかく顔が超可愛かった。


「おー、なかなかだな。お前もめざといじゃねえか。一見地味だが、かなりいい女だ」

「嫌な言い方だな。しかし、マジであの子可愛いな。ちょっと、日本人っぽくないし、ハーフかな」

「お前とは釣り合わねえよ。俺に任せとけ」

「何を任せるんだよ」


康太は一直線に彼女の方へ向かっていった。

せっかくだからあいつをぶちのめして、彼女を助けよう。

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