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曖昧劣情lover

作者: わたぽこうどん


“あぁ、夢なら素直なのにさ”



私は何回唱えても叶わない恋をしてしまった。

これまでの私たちの関係を見るに私が想いを伝えても絶対に君は優しく笑って流す。


私は幼なじみのレンに恋をしてしまった。

私とレンは幼稚園からの友達で、小学校でも中学でも切っても切り離せない関係だった。

小学校のときは学年中からいつもユミはレンと一緒にいるねってよく言われてた。

当然、両想いとか噂が学年中で有名だったけど、2人ともそのときはそんな気は1ミリもなかった。

思春期になってもいつも2人で登校してたし下校していた。


中学でもそんなことは当然で噂も流れたし、登下校していた。

中学になったら複数人で遠くに沢山遊びに行った。でも2人で遊びに行く方が多かった。

このころになると男の子はかっこよくなるもんで、当然レンも例外じゃなかった。

多分中二の終わりには私はレンに“恋”をしていただろう。

中三になると当然受験の話がでてくる。

私はレンと離ればなれになってしまうのがとても嫌だった。

でもレンとの志望校が奇跡的に一緒で、近くの公立高校だった。

いつもの夕暮れの帰り道このことを話した。

「一緒の高校で良かったね!レン!」

「そうだけど、けどさ、受からなきゃ意味ないから一緒にがんばろ!」

レンはそう言い、私の顔をみて微笑んだ。

私の想いも知らないで、私の憂う目を見て言う

そうして、いつもの曲がり角の電池で別れる

「ユミじゃあね」

「う、うん」

私は家に帰って考える。

今日の私絶対目泳いでたよなとか、

レンに告白して想いを伝えても絶対優しく笑って流されるだろうなとか…


私は色々考えながらもなんとか受験に合格した。

レンも無事合格した。

合格手続きの帰り道は2人でいつものように帰った。

「ユミ」

「なっ、なにレン」

「合格してよかったね」

「うん…そうだねこれからも一緒だよ」

「うん。話変わるけどさ俺、2人で帰るこの時間が好きなんだよね…」

私は驚いた

だって私もそうだったから。

そうしてすぐに曲がり角の電柱に着いてしまった。

「じゃあね、ユミ」

「あ、うん、じゃあね」

レンが背中を見せて離れていく。

出来るならいますぐ曖昧な言葉で呼び止めたかった。


高校に入学しても2人で帰ることは変わらなかった。

部活は違っても私が早く終わるのでレンのことを待っていた。

最近は恋愛関連の話が多かった。

「あいつとあの子が付き合ったんだよ〜」とか「あいつ振られたらしいよー」とか、

レンが切り出してくる事が多かった。

私はその内容が頭に入ってこない

いつもあんたのことばかり考えてるから

叶うなら指先で触れたい。

あんたの言葉で満たして欲しい

もう私は耐えられなかった。

叶わぬ馬鹿みたいな恋だと知っても。


そんなことを考えているうちに、いつもの曲がり角の電柱で別れを告げた。

レンが背中を見せ離れていく



「レン!」

「えっ?」

レンが振り向いた


「大好き!」

私はその言葉を叶わないと知っても唱えた


レンは優しく私の顔を見て笑った

電ポルPさんの曖昧劣情loverを自己解釈で書かせてもらいましたー

私は幼なじみの恋愛の曲だと思いましたー

いい曲ですねー

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