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あさかつ!

さて現在時刻3月31日夜7時でございます。

やっとこさ学園に到着致しました。

夜ご飯に関しては列車内で頂いて来たので、お腹いっぱいだ。



一人しか乗客がいないからか、添乗員の皆さんにめちゃくちゃ可愛がられたんだよね。

ソシャゲ世界なだけあってキャラじゃない一般人でも普通に可愛かったし。

傍から見たら完璧に百合だろうけど、中身は不健全な男子高校生なんだよね。

なんかすみません。



王都方面へ向かう列車にぺこりと頭を下げ、改めて学園都市と向かい合う。

駅が都市の端で高台にあるということもあり、学園都市を一望出来そうだが、今は夜だ。暗いからあんまりよく見えてない。

けど、中央に学園があって、東西南北の通りを抜けるとサークル棟や寮など各施設がある、という構造らしい。

驚いたことに都市の中に森もある。イミフだわ。



せっかくのソシャゲ世界だし、色々探索したいところだけど、明日の朝が普通に早いので、今日のところはさっさと指定されている女子寮に向かうとする。



寮は男女とも西街区にあるようだ。

駅も西街区にあるのですぐに到着出来た。

女子寮は団地をオシャレにしました!みたいな外観で、温かみのある光とワックスでピカピカな木材で出迎えてくれている。

なんかいいね。ちょっとテンション上がる。



寮母さんは居ないらしく、超常パワーによって掃除から洗濯、受付まで完全に自動化されているらしい。すご。

私の部屋は最上階である3階の1番奥、なんか花子さんが出そうな位置にあるらしい。あと相部屋とかはないらしい。ショック。



日当たりはいい部屋らしいけど、夜だからよくわからん。早い者勝ちの残り部屋、ぶっちゃけて言うと、入口からも洗濯部屋からもなんならトイレからも1番遠い外れ部屋らしい。

ま、1番遅く来た私が文句を言えることじゃないし、日当たりは大事だからね。うん。



ベットは前世?の5年物のぺったんこな敷布団とは比べるのがおこがましいぐらいの、立派なベットだった。

あとめちゃくちゃ広い。

柔けぇ。眠たいし今日はもう寝ようかな。

まだやりたいこともあった気がするけども、ベットの魔力の前には些細な抵抗だった。

グッナイ!



おはようございます。目がパッチリですわ。

まだ午前4時だっつーのに。

前世?の自分は余り朝が得意な方ではないので、この体、アル・フレルがやたらと朝に強いんだろう。

朝に強い今世の私と夜に強い前世の自分。

これは最強のサラブレッドの香りがするぜ。



女子寮から入学式が行われる講堂まではそんなに遠くないらしい。

時間にすると10分くらいだろうか。なれない女の子の足だということも考えると、15分はかかると見た方がいいだろう。



さて朝4時起きの私は暇なわけだ。

もう1回ざっとトオカに目を通す。

周りもまだ暗いけど、ちょっとランニングでもしよっかな。

思い立ったが吉日、ランニングシューズを履いて寮を飛び出し、案内板にあった運動公園を目指す。




運動公園に到着であります。

綺麗に整備された芝生や花壇、桜っぽい木が生えている。ベンチや石造りのテーブルなんかも置かれていて、天気がいい日はピクニックとか楽しそうだろうな。

1周400メートルほどのランニングコースも完備である。


アルも私が憑依する前からランニングをしていたらしく、年季の入ったランニングシューズがあったんだよね。

風を切るようにグングン走る。この体のスペックが高いのか、キロ4で10キロ近く走れてしまった。

やっぱり走るのは気持ちいい。

初春という季節もあり、じんわり汗ばむくらいまで運動出来た。



走り終わると周りもだいぶ明るくなってきていて、チラホラと私と同じようにランニングする人の姿も見える。

同じ新入生だろうか?私服登校が認められているので、この場では判断が出来ない。

人も多くなってきたし帰ろっかな。

流石に人がいる中で公園を爆速ランニングは出来ない。

もう6時だし、お腹が空いて来たから帰ろう。



ご飯の前に流石に汗を流したいので、自室のシャワーを浴びる。

ちなみにこの世界のシャワーはいきなり暖かい水が出る。最高かよ。

大浴場もあるらしいが、入学式などのイベントのある日の朝は空いていないらしく、今のところはお預けだ。



寮に敷設されている、新入生用の食堂に向かう。

選択制で日替わりメニューらしい。あと結構美味しいらしい。

さっき前を歩いてた女子グループが話してた。



今日の朝は鮭定食とフレンチトーストの選択っぽい。ちな鮭定食を選択。

辛過ぎず、薄過ぎない、最高の塩加減でした。

ご飯が進むね。



もう既に寮内でのグループ分けは終わっているらしく、私はぼっち飯だ。

うんまぁ2ヶ月もここで生活してたらそりゃグループも決まるよね。うん。

でも誰か一人くらい話しかけてくれてもいいじゃん!

コミュ弱は自分からは話しかけられないものなのである。かなしい。



容姿はまあ整ってる方だと思うんだけどなんで話しかけてくれないんだろうね。

ひゃくぱー無表情フェイスのせいだと思う。

自分でもちょっと話かけるのは躊躇うレベルだ。



でもどうせこの後またグループ分けもどきがあると思うんだよね。

入学式のあと早速召喚を行うらしい。

でどうせ強めのキャラ引いたやつがカーストトップに踊り出るのだろう。

未来が見えた気がする。



と周りの新入生が席をたち始めた。

私もそろそろ寮を出た方がいいだろう。

マップとにらめっこするのもいいが、私は心配性なのだ。

誰かについて行くほうが確実だろう。

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