食堂にて
昼休みの食堂、僕は能木先輩と言い争いになってしまった。きっかけは些細なことだったと思う。僕が先輩の分の定食も頼もうとした時に、先輩は必要ないと言ってきたのだ。
「私のことは気にしなくていい。私は君と違って小食だから大丈夫さ」
「もっと食べるものに気を遣ってくださいよ。あまり健康的な食生活じゃないですよ、先輩」
「君は私に対して過保護すぎるよ。そんなに心配してくれるのは嬉しいけど、もう少し気を抜いてもいいんだよ」
「……」
確かに先輩の言う通りかもしれない。でも、なぜか放っておくことができないのだ。先輩が一人でどこかに行ってしまうような気がするからだ。
「ダメです。バランス良く食べてください」
「君だって野菜ばかりじゃないか。君こそ偏った食事は良くないと思うよ」
「じゃあ、こうしましょう。お互いが相手の好きなものを食べるんです。そうすれば、どちらも問題ありませんよね?」
「うーん、まぁそれなら仕方がないかな。わかったよ、君の言う通りにしよう」
先輩は渋々納得してくれたようだ。僕はホッとする。
「それでは、いただきます」
「いただきます」
僕らはそれぞれ注文したものに加えて、お互いが勧めるものを交換して食べ始める。すると、先輩は嬉しそうな声をあげた。
「うん、美味しいね。他のお勧めはどれだい?」
「えっと、この肉団子ですね」
「へぇ~、ちょっともらってもいいかい?」
「どうぞ」
「うん、これもなかなかいけるね」
先輩は次々と料理を口に運んでいく。それを見ていると、やっぱりちゃんと食事を摂っているのか不安になってくる。
「あの、よかったらお弁当を作ってきましょうか?」
「本当かい? それは助かるよ」
「わかりました。今度作ってくることにします」
「楽しみにしているよ」
先輩はニッコリ笑う。よかった。僕は心の中でガッツポーズをする。これで、先輩に栄養のあるものをたくさん食べてもらうことができる。
僕は、先輩の喜ぶ顔を見るために一生懸命作ることを誓った。
〇「調査中に、言い争いになってしまった。進展なし。」(食堂)、今回は七不思議見つからず
調査値合計:5、霊障値合計:2、残り七不思議、あと四つ




