eroticは僕らを救う
「僕たちは言うまでもなく超人だった、」
20XX年バイオテクノロジーの進歩によって遺伝子や人物の思考回路のパターンの読み取りさえ行えれば、過去の人物であっても、またその人物が死んでしまっていたとしても、その人物のクローンを生み出せるようになるという悪魔の技術が完成した。
しかしこの技術は道徳的思想から開発当初は用いられることはなかったので、世界は半信半疑だった。
今でもこの技術に関する反対意見は数多く存在する。
この技術を使い偉人を転生させ科学技術を格段に進歩させたと思われる国が一つ現れたかと思ったら一瞬だった。
他国も躍起になってこの技術の乱用を始めた。
科学の進歩に使っている間は良かったがこの技術を使って作った転生者に武器を作らせ国力を上げようとする国まで現れ始めた。
こうなったら本質的には核開発と同じだ。
他国に対抗するためにここ日本でもその技術を応用し国のための歯車を製造していた。
そんな中僕も歯車を作るための学校新道高校の生徒だった。
とはいっても大したことはない
しいて上げれるエピソードといえば
二歳のころには神にお祈りすることができたし
五歳のころには十人以上の話を同時に聞けた。
八歳のころにはノーパンで学校の好きな子に会えたし、
十歳のころには五十ページくらいのエロ本ならば五秒で速読できたし商店も十秒かからなかった。
そして十六歳つまりつい二時間前担任の村崎先生のパンティーをバレずにはじめてのお使いをするなんてことまで可能となった。
今授業を聞きながらしこりたい気持ちを我慢している。
別に自慢したいという気持ちはさほどない自分がどんなもんな人間かは自分がよくわかっている。
まあ何が言いたいというとつまり、つまらないこの世界はあまりにもつまらないその割にふざけすぎている。
人々は偉人たちの思考回路が乗っている歴史的書籍は歴史漫画に至るまで全部有害図書認定をし歴史の授業はもちろんのこと美術史から音楽史に至るまで過去から学ぶという行為そのものをやめた。外部に情報が漏れるのを防ぐためだそうだ。
要は温故知新、前の情報をみて前に進むということを人類はやめてしまった。
僕達のもととなった偉人らはこんな卑劣なリサイクルのために優秀だったわけではないはずなのだ。
自分たちが獲得した知識や技術を自分たちの力で身に着け利用することで前に進んでほしいと思っていたはずなのだ。
だから僕は反抗する密かなひそかな犯行を。
ちなみにこんな僕だけれどクラスの学級委員をやっている。
友達が多いわけではないけれど、人の話を聞いてまとめるのが得意だったのでなんとなくで僕に決まったらしい
どんな個の才能が集まろうともこんなもんである、みんな腹の中ではいろいろなことをめんどくさいと思っているし早くしこって帰りたいと思っているに違いないのだ。
そんなことを考えていると授業も終わり無事ホームルームが終わったので寮まで友人である、アーラシュ君と帰ることにした。彼と僕は名前の雰囲気は全然違うのに見た目が意外と似ている。
帰り道の途中美しい学内のネズミがかじったチーズみたいに黄色く染まったイチョウの並木道での会話。
「アーラシュ君約束の品だよ」
「おお!素晴らしい美しいふぉふぉおふぉふぉふぉおおふぉっふぉお」ほらねみんなしこりたくてみんないい。