地獄の始まりと希望の光 (ここからの内容を一旦保存するものとして進める)
5/1 案
・スライムいっぱい倒す話から大きく加筆/超越者の部分も書くかいまだに決めていない。
・もしかしたらチュートリアル終了してしばらくしたタイミングで出す可能性あり。
どれほどの月日が経っただろうか。来る日も来る日もスライムを斬り殺す毎日。だが俺は本当の意味で絶望を超えることを知らなかった。
その日俺は本当の意味で死んだ。
………………
初めは
「まあレベルも3匹でレベル1上がるのなら…」
と思っていたさ。でも勘違いだった。レベルは上がる。それに今となっては
蓄積量(50/1000)
となっている
でも、違う。これは(2/1000)にするためには(1/1000)×2が必要だった。
ただそれだけならまだよかった。(10/1000)の時異変が起きた。11にならなかった。いや、正確には現在(50/1000)なので11にはなった。
俺が言いたいのはそう……10毎に蓄積量がとんでも無く増えることだ
初めは少しの違和感。それは時間とともに不安を煽り。その時が来てしまった。
「蓄積量が上がらない」
、と
だからこそ。蓄積量が(10/1000)から(11/1000)になり、そして(20/1000)になった時確信した。いや、確信背ざる負えなかった。
本当は気付いていた。気づいてもなお目を逸らすことしか出来ずにいたこと。
蓄積量は上がるに連れ必要量が増えていく事に。
外れてはいないだろう。今は50までやっている、そこまでの倍率が10毎に2倍から10倍になっていた
「もう嫌だ」
俺がどれだけ叫ぼうと、この空間からは逃れられない。
その現実を知ったとき、辞めればいい、と思った。
だが面白いことに、ログインボタンは消え、これが現実と化していた。
そして自殺を同様する勇気もなく、いま現在においてもスライムを討伐し続ける。
これが、システムのバグなどであればどれほど良かったことか。
本来であれば、少年が言うように1匹でレベルを上げるため、スライム3匹でレベル1上げる事自体がおかしい……
つまり、普通の人より俺はレベル1000分の経験値蓄積量の3倍に相当する。
それからは地獄だった。
「よう、、やく………(100/1000)までいった………」
……
そして10、20と同様に区切りのいい数字……100から上がりが遅くなった。
おかしい101に上がらない10倍ならもうそろそろのはずだが……
そもそもスライムのExが少なすぎる
「少年よ、このスライムのExをどうにか上げれないか?」
と、一度聞いてみた事がある。
返ってきた答えは
「あります」
だった。これは希望が見えてきた。そう思ってしまうだろ。でも、現実はそう甘くない。
その甘い言葉には続きが存在した。
「ただ、推奨レベル1の次は200になります」
分かるだろう。
流石の僕でも分かる。この蓄積量だが(200/1000)が、レベル200のために必要な経験値量に相当する。
つまり、それだけの苦労が存在する訳だ。レベル1とレベル200では雲泥の差が存在するわけだ。
なぜそこまでレベルの差を開けるのか。考えた者に聞いてみたい。
レベル2になってもすぐにレベル1に戻される。
だからってレベルアップの恩恵は理解していた。つまり推奨レベル200って事は、平均ステータス2000。いやそれより上だろう
レベルも同じで、10毎に100毎に、SPが倍でmおかしく無い。
そうなると平均ステータス一万は軽く超えている可能性すらあり得る。
それに比べて俺のステータスときたら……
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名前:ケイン レベル1
職業:未定
生命 :1
筋力 :60
防御 :0
魔法攻撃 :0
魔法防御 :0
速さ :38
運 :1
〈スキル〉
剣術99/熟練度
〈ユニークスキル〉
英雄の道/レベル1(100/1000)
〈称号〉
ユニークスキルの保有者
英雄
SP:
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弱すぎ……ん?そういえば今まで気にも止めなかったが、剣術って剣に対して補正があるって説明に書いてあった。
見てみよう。
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剣術99;
備考:剣に対しての補正を得られる。スキル【熟練度】で、補正上昇
▲
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こんなタグあったか? いや意識したから出た可能性もある。何にせよ見ないことには進まない。
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補正
筋力+198
速さ+99
▼
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味気ないレベル1毎に筋力+2と速さ+1か……
いや待てよ。恩恵があるのは、何も剣術だけでは無かったはずだ。
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英雄;
備考:所有者と敵対者のレベル差が10以上あるとき。レベル差に応じて、ステータス上昇。英雄とは…
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つまりレベル200の敵に英雄の補正は有効になる。
上昇量によるか?
いや英雄に補正上限が書いてなかった。
だからこれは仮説の域をでないことだが。
レベル200の敵に対して現レベル1ならば、それ相応の補正が得られる。
レベル1に対してレベル200ならかなりの補正がある
これも仮説に過ぎない。地道に倒していく……
ああ、100から全っ然進まない!!
それにこれはゲーム、仮想世界だここで死んでも現実世界に戻るだけ、のはず
そうだよ! なぜそれに気が付かなかったのだ
「少年スライムのレベルを上げてくれ。」
「わかりました。レベル200ですよ。死んでも後悔はなさらないでください。」
「……。」
(どうせ死んだら現実に戻るだけだろ。戻れないにしても俺にとって損なことはないはずだ。って、あれ?)
むかし咲人に誘われたゲームに、デスペナルティー……死んだ時の罰があったような……
(うん、気にしてもしょうがない。俺は英雄による恩恵が存在するのだから)
次回は咲人視点です