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Infinity job change~デスゲーで仲間と生きる  作者: 寝る人育つ
始まりのチュートリアル
4/24

【日常式奥義】壱の型

翌日、日曜日になった。



俺は、椅子に座り【IJC】を機動した。


『【Infinity job change】起動(アクセス)


ゲームを起動すると、視界は虹色の光に当てたれる。


気がつくと、平原の上にたっていた。


たしかカカナ平原だったか。いやカカナ平原は、チュートリアル終了後に行けると、咲人が言っていたな。


何て名前の平原なのか。


「勇者様。やっと会えました。今まで何処にいたんですか?」


俺が平原について考えていると、どこからか少年の声が聞こえてくる。


まあ、俺ではない。なぜなら、俺ではないと願っているからだ。


なので、その声は、聞こえて来たような気がする(・・・・)。そう気がするにすればいい。端的にいってしまえば、無視しよう、だ


「まずは、はじまりの街に行くだったか……まあ他にすることないし、はじまりの街に行くか。歩いていたらそのうち付くだろ。」


チュートリアルはどうする、か。それはやり直しの事だろもう終わった。なら、俺がすることははじまりの街に行けばいい。


俺が歩こうとすると、同時に俺の右肩を掴まれてしまった。



「勇者様、酷いです。無視しないでください。どこ行こうとしているのですか〜」



流石に無視するのも限界が近いか…なら言い訳だな!


幼い頃に知らない人に話しかけられても無視しなさいって言われてたのだ



ただ、ここはゲーム。なら、少しとっておきの奥義を使うとするか



「ん? ど、どうしたの?」


俺はまず、“ん?”の所で。少し肩を震わせ、前に少しだけ移動する。そして少しづつ後ろに振り向いた。“ど、”と一回区切ることで、さらに驚いた感をだす。そして“どうしたの?”の部分で、首を右に39度程傾げた。



ここで意識するのは、3つ。肩を震わすのは、驚いたの演出だ。今回の場合はほんの少しだけでいい。余り大袈裟にすると、逆に怪しまれるからだ。ベストは一回、多くて2回だな。


そして次に後ろを振り向く時の表情だ、なるべく自然体でかつ、少しだけ顔全体を崩す。

最後が、一番難しい。首は38度〜40度、程度に傾げる。これを勢い余って傾げ過ぎる、全く傾げないなど最早論外。それでいて傾げる速さは、なるべくゆっくりすることがコツだ。


これこそが、日常式奥義の一つ〈今気づきましたけど何か?〉だ


(実際は今作った所だが)



「そうですか」

「信じて貰えたか」

「はい」


一瞬この少年の目が、怪しく光ったかのように見えたが気のせいだろう。うん気のせいに違いない



「では、勇者様チュートリアルを始めましょう。レベルを“2()”に上げることで終了となります」



この少年が咲人のいっていたNPCか。本物の人にしか見えない。動き、呼吸、言葉。どれを取っても現実のそれ()だ。あのときのおっさんといい、それに……平原もなかなかのものだ。空気や土の匂いも、少量ながらもそよ風がしっかりと、ダイレクトに伝わってくる。


ゲーム、か。あらためて冷静になるに連れ、ここが本物(リアル)偽物(ゲーム)か分からなくなる。この世界(ゲーム)でのNPCとは果たして他のゲームのNPCと同じだろうか。


たとえNPCが死のうと、またもとに戻るだけ。だが、ここ(IJC)のNPCには意思()がある。それは現実のそれ()ではないか。


この世界(ゲーム)によって生み出されたNPCは、何れ人権の獲得もあり得る。そして俺にはその自覚が必要だ……


いま冷静に考える事で分かる。ゲームには敵対し、()さなければならないNPC()だって存在する。その時俺ははたして冷静でいられるか。




「まずステータス確認です。『ステータス』と、唱えてみてください」




俺が1つの仮定を想像していると、話が進んでいく。


この思考はやめよう。それ以上考えるとゲームとして見れなくなるから……


さて


「ステータス」




――――――――――――――――――――――



名前:ケイン レベル1

職業:未定

生命   :1

筋力   :60

防御   :0

魔法攻撃 :0

魔法防御 :0

速さ   :38

運    :1

〈スキル〉

剣術1/熟練度

〈ユニークスキル〉

英雄の道/レベル1


〈称号〉

ユニークスキルの保有者

英雄


SP:



――――――――――――――――――――――




ユニークスキル二つある。これって確か詳細とか見れたはずだ。




――――――――――――――――――――――



剣術1;


備考:剣に対しての補正(恩恵)を得られる。【熟練度】で、|補正〈恩恵〉上昇



――――――――――――――――――――――



――――――――――――――――――――――



熟練度;


備考:各スキルので、ある一定の行動をとるとスキル獲得・補正(恩恵)上昇



――――――――――――――――――――――




試しに“剣術1”と“熟練度”の詳細を見た結果こうだった。


続いてユニークスキル、と行きたい所だったが。称号を見ることにした




――――――――――――――――――――――



ユニークスキル保有者;


備考:ユニークスキルを、保有した者のみ与えられる称号。この称号自体に効果は無い。



――――――――――――――――――――――



――――――――――――――――――――――



英雄;


備考:所有者と敵対者のレベル差が10以上あるとき。レベル差に応じて、ステータス上昇。英雄とは……



――――――――――――――――――――――




称号“英雄”………強い。ゲームに関して疎い俺でも分かる。


元来からそうだ。英雄とは本来なし得ないことを成し遂げた者を称える言葉。


だから、これ(称号“英雄”)は強い、と。革新をもてる。


これなら、咲人と一緒にできるかな。ゲームは苦手でも強い何かがあれば大丈夫のはずだ




次はお待ちかねのユニークスキルだ!







だがその言葉には続きが存在した。英雄は……

【日常式奥義】説明メッチャ難しかったわ


そして、気がつくとスキル確認をしていたんだが。タイトル詐欺だな。詐欺ではないが、今回のメインは、あくまで【日常式奥義】だから…

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