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Infinity job change~デスゲーで仲間と生きる  作者: 寝る人育つ
始まりのチュートリアル
3/24

はじまりの予兆

気が付くと俺は、だだっ広い平原の上に立っていた



そして俺の身体に微かだがそよ風が当たる。それは現実そのものと変わりない


「まるで別世界だな」


全ての感覚が、現実と差異がない。


「っと、そんな事より、現実ではもう半日経ってるんだったな。一旦戻ろうかな、流石に半日だと色々限界だろうからな」


ステータス



「勇者様ーーーー」


そんな時、俺の目の前に少年が現れたのだ




(おっと)


びっくりした。いきなり現れる物だから、思わず殴るところだった


(誰だ? それに“ゆうしゃ”って何? ここに飛ばされる前も、そんな言葉を聞いたような…)




たしか


〈ありがとう。それでは、勇者ケインどうかInfinity job changeをお救いください〉




だったか…


ケイン…それって俺のゲーム名とと同じ。


つまり、あの少年の言う“ゆうしゃ”とは俺のことか?



ないな。よし現実に戻ろう


あったあった。


「ログアウト」



これが最後のチャンスにして最後の表示となる……


俺はある文字に気が付かなかった。何故気が付かなかったのだろう。何故見つけなかったのだろう。後悔してももう遅い。


・新実装!! 強制イベント開始までの時間。現実世界で残り

12:39

イベント表示終了時間。現実世界で残り

00:39




ややあって


晩ごはんの準備っと。


ゲームを終え、風呂に入った俺はご飯を用意していた。そんな時



ピコン


俺の携帯から、一通のメールが届いたようだ。


画面を見るとそこには、鬼島 咲人と表示され。同時に


『これを見たら好きなタイミングで電話してくれ。ゲームの感想を聞きたい。因みに俺は………』


と、書かれてあった。前半を読み理解した。後半はどうでも良かったので無視することに決めた。


さて、と



無視したいが、これに関しては出来ない。


俺はその場で5分ほど携帯を睨みながら、電話することをけついする。



『お、ケン。やっと掛けてきたか』

「ああ」


『ああって、まあ良いや。で、どうよ面白いだろ』

「面白かったぞ」

『そうか。これは無理矢理にでも誘ったかいがあったな。それで何処まで進んだ? 俺は今、はじまりの街から一番近いフィールド……カカナ平原のエリアボスを倒した所で、一回落ちたぞ』


「カカナ平原? エリアボス? 俺はステータス選びが終わった所までしか進んでないよ」

『は…え、嘘だろ。どうやら最近俺の耳は可笑しいようだ。俺の聞き間違えじゃ無ければ、いまステータス選びが終わった所って聞こえたぞ』

「うん、そう言ったな」


『聞き間違えではない、か。お前遅くないか』

「断言していい。そんな事は無い!」


『いや、遅い。ってことはまだ、チュートリアルすら終わって無いのか。いったい何分やった?』

「分? そんなわけ無いだろ。ゲーム時間で24時間だ」



『………』


「どうした咲人」

『うん、もう何も言うまい…』



ややあって


咲人は呆れた声と言わんばかりにため息一つ吐き。再び口を開く。


解せん、何が可笑しいのか



『で、どうすんのお前。まだチュートリアルすら終わって無いなら待とうか? なるべく同じレベル帯で遊びたいからな』


「それは助かる。で、本題だが……まずチュートリアルってなに? あとカカナ平原とかエリアボスなども。それにレベルについても詳しく教えてくれ。昔のこと過ぎて覚えてない」


『そこからか…チュートリアルってのは、一言で表すと基礎だな。例えば、剣がアイテムボックスに入っていたとする。それをどう取り出すかを教えてくれるか場所だ。他にも色々あるが具体例としてはそんなものだ。で、カカナ平原か。はじまりの街って言うチュートリアルが終ったらその街に転移されるのだが、その街から一番近いフィールドのことだな。で、エリアボスが、そのフィールド内……いわゆる戦闘エリアの中で一番の強敵。つまり守護神的な存在。まあだいぶ盛ったがそんなとこだ。後は……レベルか。これは単にキャラの強さの数値化と解釈してればいい。レベルが高ければ強く。低ければ、弱い。まあ一部例外があるとすれば、プレイヤーの場合PS(プレイヤースキル)や、敵の場合特殊個体などもあるな…………』


あれやこれやと、俺が質問した内容以外にも話だし咲人の話は終わらない。体感で1年…ようやく咲人の話が終った。時計を見ると既に20分が経過していた。


咲人恐るべし。



どうしよ。わからない単語が増えたぞ。うん、このまま聞けば、時間は取られさらに分からない単語が増えるだけの予感がする。



この時、俺はゲーム知識の許容を諦めた。でも一つだけ聞くとすれば



「なあカカナ平原ってのは?」

『おまえ、俺の話聞いてたか? そこも説明しただろう。カカナ平原は、ステータス選びが終わると、転移させられる街から一番近い戦闘エリアのことだよ』


そうだったか……全く耳に入らなかった。だが、俺は空気が読める男だ


「あ、ああ。あそこか、確かに平原だったな」


と、一旦話を合わせておくのだった


『って、アアアアアアアアアヤバイィィ。すまんケン、俺用事があったわ』


そんなとき、咲人がいきなり叫んだと思うとなんと用事と書いて逃げていった。


(話すだけ話して逃げたか……ったく、逃げたいのは俺だぞ。)


「じゃあな」


とはいえ、話が終わるに越したことはない。俺はあっさり受け入れ電話を切った


ピコン


電話が終わった直後。またしてもメールが一通きた。そこには咲人と書かれており。内容は……


『長引かせて悪かったな。また学校で』


そう書かれてあった。




(はあ。これだから憎めないヤツなんだ。週明けに文句を言うつもりだったが……)


ただこれだけ言わせて貰う。


「謝るなら、最初からやるなよ!」


長い、長過ぎる。ちょっとした質問に対して20分だぞ。はあああ。辛い




ややあって


今日はもう予習をして寝よう。


俺は心ここに非ずの状態で、予習し。そのまま眠りについた



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