破壊と消滅の超越者
『ガ、ガ゛ガ゛ガ゛ガ゛ガ゛ガ゛ガ゛』
『ホエ゛エ゛エ゛エ゛エ゛エ゛エ゛』
それは虚無の化け物。
地面が破壊され。空気が闇に侵され汚染が進行する。空間はズレ、まるでそれが消滅し、虚空へと様変わりさせていた
『ガ、ガ゛ガ゛ガ゛ガ゛ガ゛ガ゛ガ゛』
『ホ、エ゛エ゛エ゛エ゛エ゛エ゛エ゛』
(でか過ぎる)
先のアナウンスによると、私があれを対処……つまり倒すのか
―――面白い
これはスライムとは違う。その存在自体が生きる災害。災害が生温い程の地獄。
スライムの時に比べれば、私のちっぽけな絶望など、甘い菓子になりゆるだろう。
私に付与された、##スキル【神体】も偽物だ
『今をもって超越者に勝てるか。』そう問われれば否である。
偽物の超越者と偽物の神では、本物の超越者には勝てない。あくまでも偽物…劣化版。それほどまでに力の差がある
『ガ、ガ゛ガ゛ガ゛ガ゛ガ゛ガ゛ガ゛。オ゛オ゛オ゛ォ゛ォ゛ォ゛----』
ドラゴン型の異常個体が顕現すると、禍々しい闇は一瞬の内に吸収される。それを一点に集め、負のエネルギーとしてブレス放つ。そのブレスは、同じく顕現した天使型の異常個体に向けていた。それは、どこまでも破壊のエネルギーであり。どんな強者であろうと、一瞬の間に破壊される力をもつ
『ホ、エ゛エ゛エ゛エ゛エ゛エ゛エ゛。クフ゛ェ゛キョ゛エ゛ク゛ガ゛ガ゛ガ゛』
先に顕現した、異常個体のブレスを、無限に思わす漆黒の武器数百ブレスに向けて放った
ピ
小さな音が聞こえた。
次の瞬間。
ゴ、ゴゴゴオオオオォォォォォ
なんて威力だ
異常個体の力は正しく常軌を逸している。だが一つ言える事は、まだ本気で無い。
分かりやすい例は天使型……いや、【神の失敗作】は一つ一つが消滅の力を纏った漆黒の武器をたったの数百だけでブレスに抵抗してみせたのだ
未だ宙に浮いている漆黒の武器は、一目見ただけで減ったなど分かるはずもない。むしろ増えたと錯覚するほどの数が存在する。
そして数百でブレスに抵抗した。もし、神の失敗作が漆黒の武器を、すべて放った場合どうなるだろう。そして、異常個体の破壊者もまた神の失敗作と同等の力を持つとしたら。
想像するだけで恐ろしい。
剣士が戦う前に鞘から剣を抜くように。奴らにとって、先のブレスや消滅を纏った漆黒の武器数百では、低威力。そもそも攻撃ですらない戦闘体制を取ったに過ぎない
――――――――――――――――――――――
〈※注意注意。
異常個体が顯現されました。
繰り返します。
異常個体が顯現されました。〉
――――――――――――――――――――――
二柱の異常個体が、完全に顕現した瞬間だった
一柱、顔5、羽30、尻尾10。この世のありとあらゆる負のエネルギーを凝縮した邪悪な塊。今もなお空の帝王と呼ばれ恐れられている、ドラゴンが見る影もない。ただただ、破壊を好む神とでも呼べよう存在
一柱、触れた物を全て消滅させる、100を越える漆黒の光を放つ翼。空には、同じく漆黒の光を放つ、無限に思わす程の剣が浮いている。堕天使ですらない。堕ちて堕ちて堕ちて堕ちて、更に深く。善神・悪神………神の代行人そんなものでは表せない。これ自体が、神。悪神を越える悪。存在そのものが消滅に繋がる存在。
だが、私が負けることは想像がつかない。
「さあ死合の始まりだ」
そして、一方的なる残虐を………
やっと、超越者を出すとこまで書けた。疲れたーーーーーーーーーーーーーーーー