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Infinity job change~デスゲーで仲間と生きる  作者: 寝る人育つ
絶望のチュートリアル
14/24

レッドスライムの悲劇

スライムに異変が起き、赤色に変色した。それは、見た目だけにとどまらず、存在そのものに変化をもたらした。



――進化。


スライムは、ピンチを乗り越え、危機をチャンスに変えて見せた。その脅威度は、もはや別次元へと遂げる。




――――――――――――――――――――――


個体名:レッドスライム〈#〉

レベル1


生命   :100万

筋力   :58万

防御   :50溝

魔法攻撃 :0

魔法防御 :1000兆

速さ   :50万

運    :0


〈種族能力(スキル)

吸収(戒)/ストック((ことわり)

/再生(半)


〈エキストラスキル〉

獄炎(ヘルブレイズ)


〈♪妬$魔(スキル)〈#〉〉

〈#〉代償


〈称号〉

〈#〉%魅@_し#m(s%#☆)

進化new



――――――――――――――――――――――



――――――――――――――――――――――



獄炎(ヘルブレイズ)


備考:かつて魔神が使ったとされる魔法。その炎は、触れた者の魂すらも、全て等しく燃やし尽くすと言われた。



――――――――――――――――――――――



存在が神に近づいた。



カン


崩壊流〈捌の大刀“百花繚乱(ひゃっかりょうらん)”〉


進化を遂げたスライムに、勢いを留めることなく斬り掛かった。だが、傷一つ付くことはなかった。



ありえない。


シュ


「うっ……」


痛みを快楽に感じる私が、それ(攻撃)を苦痛に感じた。


『フニャフニャ』


なぜ痛みを感じるのか、それは分からない。だが一つ言えることは…



何だその悲鳴は。



狩られ側が狩る側になる?


万死に値する。



「キヒ、キヒヒ」


久しい痛みのせいか、思考が鈍くなる。痛み? それは快楽に変換する。そうだろ私。


私は壊れた人形()。痛覚を感じるはずがないのだ。キモチイイ……キモチイイ…キモチイイ、キモチイイキモチイイキモチイイキモチイイ。


脳を壊せ。痛みを快楽に変換しろ。


斬り殺せ。斬ること・そして殺すこと。それこそ極上のデザート。


これはコースメニューだ。一品辛味を入れることで、後の甘い味を最大限に引き出すように。




死合とは、それに類する。


最初こそ驚いたが、それ(進化)は私を成長させ、楽しませてくれる。



「さあ死合()の始まりだ」

そして、一方的な残虐を………



「あは、あはははは。アハハハハハキモチイイ。もット、もットたのシまセロ」




この瞬間、鏡 ケンの人格は完全に消え失せた。


もはや、手遅れの段階まできていた。たとえ、もっとも親しい友人……いや、親友である咲人であろうと、その例にもれず彼を治すことは不可能。


何がいけなかったのか。スライムのレベルを上げたこと? それともステータス選び。


……ゲームを始めた事自体



理由は様々であり、そのどれもが当てはまる。

そして、そのどれかを止めていれば、鏡 ケンの運命は変わっていた可能もあった。




()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()


アナウンスは、私の頭に直接響いた。



そして、完全に進化を遂げた瞬間だった。




防御の桁は他の追随を許さず、一段も二段も違う。



面白い、面白すぎる。


相手がどれだけ強いかなど、もはやどうでもいい。


相手が強敵であればあるほど、その快楽は高まる。


そして、斬り殺しがいがある。


『フニャ』


カキンッカキンッカキンッカキンッ



堅い。


崩壊流の前に立ってる生を、許してはならぬ。


いま、私がやっていることは、は武術ではない。もし、武術と呼ぶなら。技は技でしかなく、歩くことすら技になってしまう。


私は崩壊流の下に、やつ(レッドスライム)を殺す、純粋な力を欲している


故に。私は、力の崩壊流を求め、それを使う。


今の俺に出来ることなど、決まっておろう。それは……殺す剣つまり殺意、殺気その類の物よ



カキンッカキンッピキッカキンッ


レッドスライムの攻撃。魔法による攻撃。それは、スライムの時とわけが違う。しかし、私には通じない


初戦はスライムに過ぎず、強くなろうと、その動きは単調そのもの。


死ぬときは死に。躱し、逸らすときはそうする。


剣は斬るモノ故に……剣に斬れないモノはない。そして、もし、斬れないモノが存在するなら、その原因は、私にある。


守る剣を使うこと、それすなわち己に、迷いを生じる斬れなくなる。殺せ、迷わず殺す。殺す剣こそ、全てを断ち斬る本来の剣



『フニャフニャ』


「声を出す暇はあるのか……死ぬぞ。」


もっと、もっと。私を楽しませろ。


新しい(スキル)、新しい姿(進化)。己を高め私をさらに、追い詰めろ。



『フニャ』


レッドスライムは本能で、危険を悟ったのか。私に対する攻撃を止め、拘束しようと試しみる



腕、足、胴体……様々な部位を捕まえた


「ふむ、少しは成長したか。……だが甘い、甘すぎる。掴まれたなら、その過去を斬ればいい」


シュ


私は半身と引き換えに、レッドスライムからの拘束を抜け出した。


そして、流れるように斬りかかった。


しだいに私の半身は修復し始め。やつ(レッドスライム)は傷を負い始めた



それから半日が経過したある日。



『フニャ』


さらに堅くなった


だがストックは無かった筈だ。


何を使ったか、いうまでもない。



やつ(レッドスライム)め己の全てを使ったのか。そう理解するまでに、そう時間はかからない。




――――――――――――――――――――――



個体名:レッドスライム

レベル1


生命   :22億

筋力   :6940万

防御   :100溝

魔法攻撃 :-440万

魔法防御 :58京

速さ   :9600万

運    :-10万


異常(超越)スキル〉

サタン

〈称号〉

進化



――――――――――――――――――――――




少しでも、私に勝つ(殺す)ために捨ておった。



だが、惜しい。幾ばくかの防御を上げた所で、崩壊流の前では無意味


あと1時間もすれば、攻撃が通り始めるはずだ。


その確信(・・)がある


斬れないモノは存在しない。


『フニャ』


ふざけた悲鳴だ。もはや悲鳴か怪しいぞ。

因みに、“獄炎”・“サタン”は魔法ではないよ。


神の使うのは、現象や出来事。そのものの理に関わる事象。


超越者は、理から外れた事象。


です。


まあ、使えるのと、それ等になるのとでは、また別の話になるので、レッドスライムの段階で、さらに【超越スキル】をもってようが、亜神にすら勝てないです


あくまでも、スキルの枠組にある限りは絶対に

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