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Infinity job change~デスゲーで仲間と生きる  作者: 寝る人育つ
絶望のチュートリアル
13/24

一年

思えば一年か……


この一年間、スライムを斬り生命値を削ると、防御力が上がり、生命値回復とプールによってストックされる日々。


不思議な事に、あれ以降全ステータス50%upではなく防御力50%upになった。



()がこの延々と続く、死闘の幕開け時。


恐怖・絶望。これらの感情で心が押し潰されそうだった。だが、今はどうだ。スライムを斬る時。スライムに殺された時。そのあまりの快感に興奮し、死闘を生きがいになった。



スライムの悲鳴こそ至高の味。

私の痛みこそ至高の快楽。



だが、それも幕切れ時。


この生活(スライム)に飽きてきた。死の痛み(至高の快楽)も、スライムの悲鳴(至高の味)も、断ち斬る


もはや、スライムからの妨害(ていこう)は。面白みがないくなった。はじめこそ悪戦苦闘だった、今ではスライムの攻撃力が高いにも関わらず、その動きは単調である程度を捌けるようになった。


もし、私に攻撃が当たろうと一瞬にして再生し、私には快楽を与えたにすぎない。



―――これは戦いなどと呼べようか。


否。


死闘を求める私からすると、これ(現状)遊びにすぎない。



ステータスに頼った動きは、目で追えずとも反応は容易いのだ


だから、このバカバカしい戦の幕切れ時。



「崩壊流〈捌の大刀“百花繚乱(ひゃっかりょうらん)”〉」


私の放った百花繚乱(ひゃっかりょうらん)は、まるで花びらが舞うように恐ろしい威力と数の斬撃をスライムに放った。


それに伴い、私の(身体)は壊れていく。それが、今までに感じたことのない痛み(快感)へと変換され私の中で、もはやスライムは過去の()と化していた。


だから。


斬る、私の器に負荷を欠け、さらなる快感を生み出すように


『キュキュ』

「それはもう、飽きた」


スライムからの妨害(ていこう)を、すべて斬り(・・・・・)生命値は、桜の花が散る、美しくそれでいて一瞬の一時のよう、減っていく。


そして


『キュ、キュ』


スライムは、最後の抵抗を諦めさらに防御力を上げた。だが……



『キュキュ』


崩壊流を前には、それも無意味。



はじめはスライムによる、戦いとは呼べない一方的な蹂躙だった。だが、1年。たったの一年で、その立場は逆転し、ケインによる一方的な蹂躙と化した。


スライムのストックは、なけなしの状態から、さらに防御力を上げたことで、何も残っていない。


生命力1割を切った時、異変が起きてしまった


『キュ、キュ、キューーー』


淡い青色だったスライムが赤色に変色してした

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