守る剣→殺す剣
ステータス乗っけときます
名前:ケイン レベル1
職業:未定
生命 :1
筋力 :60
防御 :0
魔法攻撃 :0
魔法防御 :0
速さ :38
運 :1
〈スキル〉
剣術99/熟練度
〈ユニークスキル〉
英雄の道/レベル1(100/1000)
〈称号〉
ユニークスキルの保有者
英雄
SP:
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剣術99;
備考:剣に対しての補正を得られる。スキル【熟練度】で、補正上昇
補正
筋力+198
速さ+99
▼
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英雄;
備考:所有者と敵対者のレベル差が10以上あるとき。レベル差に応じて、ステータス上昇。英雄とは…
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“見習いの長剣”
でた
ステータスと同じで、意識すると自動的に手に収まる。
長剣を手に、スライムを斬った。
そう、冷静。冷静であれば冷静であるほど俺は俺でいられる。そう、暗示を己にかけるように。
『キュキュキュ』
俺が“見習いの長剣”で斬り、殺され。そんな作業的な時を1時間ほどたった。
一つ気がついた。それは生命の値がいつの間にか表示されていることだ。
その表示された最大生命量と、現在の生命量の差は5……つまり、俺が一時間かけ斬った成果はたったの5ダメージであること
それは、単に俺が一時間で5振りスライムに斬った回数ではない。なぜなら死に慣れ俺は自身の遅れは極めて0にちかいからだ。
初めてスライムにダメージが入ったのは、斬り初めて30分の時だった。その時に生命量………生命値とでも呼ぼうか。
生命値を初めて知った。そこで一斬り一斬り、生命値の確認をするも、結果は乏しく元々1ダメージが削られた状態だったのかと、諦めかけた時。
1ダメージ削れた。
最初は蓄積により、生命値が減少したと思ったがその直後
1ダメージ。
またしても1ダメージ削れた。
これをきっかけに理解することができた。俺は剣術による筋力上昇、さらに英雄の効果でレベル差10以上のときステータス上昇。この2つをの効果による、補正があるって素の筋力が低すぎるのだ。ごく低確率で、ダメージを1だけ出すことが出来ているのが現状だ。
今のところスライムが生命値の回復を使っていないが、回復手段を持っていない。その確証はもてない。
6時間が経過した。
俺の剣は未熟であることを理解した。そして崩壊流の習得に、少しだけ近づけた。
今まで俺の剣は、殺す剣では無く、守る剣だった。これは現代日本なら守る剣でも事足りる、いやそれ以上はまず学べないだろう。
だが俺は6時間の間。強者に殺意をもって一撃一撃を与えている。そうすると、自ずと理解できる。剣道でよく聞く、“心技体”による守るではない。剣術による、“最小限で殺す”攻めではない。ましてや守るなど以ての外。殺すなのだ
はじめは、弱点を知りそこを斬る。しだいに本能で弱点を知り、スライム斬る。そして殺す為に攻撃を与えていく
ピロン
スキル【剣術】レベルmaxになりました。
と己の殺す剣を、習得した瞬間の出来事
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剣術100(進化→可能);
備考:剣に対しての補正を得られる。スキル【熟練度】で、補正上昇
補正
筋力+200
速さ+100
進化条件:
剣術100達成
▼
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何が何だかわからなかった、だが迷い無く進化した。目の前の強敵を倒すために。
このとき、俺は壊れていた。俺はどで道を外してしまったのだろう。コイツと出会い、一生このままなのか、そんな不安を取り除くためにただ斬っていたはずだ。
だが、いつの間にか……強者と殺し合うことに、快感へと変わる。痛みが気持ちいい、斬るのが気持ちいい。
そんな感情が心の中で渦巻き、心が壊れ、体もいつ壊れてもおかしくない。もはや、壊れる予兆は出ているのだろうか。
斬り殺され。そのような一時を繰り返しているのだ。
そしてゲームの世界でありながら、崩壊流は崩壊流のまんま。剣を降れば肉体が悲鳴を上げる。
だが、現実で振るうよりはいくぶんかましになっていた。崩壊流はまさに殺す剣。
そして諸刃の剣でもある。使えば、使用者もろとも崩壊していく。故に使用者は、本能で枷をかけていた。
その枷を外す事が真の崩壊流となりうるのだろう。
師匠は日本の平和な時代に生きながら、崩壊流を完全に使いこなしていた。
本当に凄い師匠……いや剣士だったのだろう。それも世界でもっとも最凶
…………
さて話は変わるが、剣術の進化した能力に関してはまだ見ていない。
何故だってこれに集中し、それどころでは無かったからだ。
だから今もまだ俺はスライムを斬り続ける
12時間経過
『キュキュ』
ようやくスライムが明確なダメージを受けはじめた。それと同時に、本体が異常を感じてか暴れはじめた。
その影響で、殺す剣でも斬りにくくなった。だが、所詮は斬りにくくなったにすぎない。
そう言えば何か通知が来ていたような気もする。殺すこと以外は考えていなかった。
24時間経過
ようやく、ようやく一撃に対して1ダメージを与えられた。これは大きな変化だろう
初めは1時間で5ダメージなのだ。今はたったの5振りだけで、最初の1時間と同等なのだ。
2日経過
スライムの生命を1割程削ることができた。このペースなら、5日で倒せるだろう。
一方で不安もある。本当にこのまま上手くいくだろうか? いくらなんでも上手く行き過ぎている。
だからいつでも対応出来るように警戒をしておく。それが今の最善だと言い聞かせるように
2日と12時間経過
異常なし。特になにもなく時間がすぎる。もう5割近く生命値を削った。
ただ、それと同時に不安は高まるばかり
斬る斬る斬る斬る。殺す
殺す剣はさらに鋭くなった。いまなら崩壊流〈壱の大刀“死撃”〉を使える。そう本能が叫んでいる
だがあれを使うには、代償が大きくまだ俺にはその覚悟がたりない。殺す剣を鍛え、守る剣を俺の認識を壊し己の物にする。
少し前に崩壊流〈肆の大刀“世壊”〉を試した事がある。だが、不発に終わり。使った代償により、死に再生してもなおその痛みはきえなかった。
痛みを感じなくなった俺ですら、崩壊流の痛みを前では無力で、死すら生温い激痛を味わったのだ。
それはは果たして使いこなすといえようか?
否である
分かっているさ、本当ならその激痛を耐え。死の覚悟を決めたその時が、殺す剣の初歩にして最終奥義だって事を
だが俺にはまだ平和ボケした甘えがある。その甘えを無くし、完全に心を壊したとき、頂きが見える。
言葉では簡単だ。だが、現実に直面すればそれこそが、最初にして最大の難壁
これ書いたの9月2日
投稿するのはいつになるのやら。完結するまでは投稿しないと決めた作品だからな……
この作品最終チョックの修整を先にやってこ、って思ってたらまだ未完なのにもうそろそろ投稿しないといけない時期だった