僕魔
第一話
―—―僕はどうしたんだろう
此処は何処なんだろう
.........
でもなんにも怖くないや.........
あ、誰かいる
あ、あれ、ママだ、ママ、ママ
離れていくお母さん
ま、待ってママ、僕だよ待って 待っててば
―—―—―
それからどのくらい時がたったのかは
この子にはわからなかった
.........おい
......おい
...おい、てめー
おい起きろって言ってんだろ
聞いてんのか
このやろー
起きろ
―—―はっ
.........
「てめー早く起きろ、誰が起こしてやってると思ってんだ 」
「え、だ、誰ですか、ここは一体どこですか」
幼児が目覚めると、見知らぬ女の子と見たこともない風景がそこに
あった
幼児は女の子の顔をまじまじと見つめた
「てめー何ガンつけてんだよ、ボコるぞこら」
「あ、す、すいません」
よく見るとかわいい女の人だな
「う、うるせー、ガキのくせに調子こいてんじゃねーぞ」
その人は照れながら僕に怒ってきたけど、良い人みたいだな
そして僕は自分の名前も思い出せない状態で、女の子に連れていかれ
ある所に案内された
岩山が続く中、突然目の前に大きな扉が姿を
現した
そして女の子は何か呪文の様なものを呟いた
「ウオマウオマロレワラア」
そして扉が開き中に入れるようになった
扉が開く凄い音に僕はびっくりしたけど、そんなことよりそこに入って
途端、ワープをしたみたいにある所まで飛ばされた
また扉が現れたが今度は僕が一人入れるかってぐらいの大きさだった
「扉を開けて入れ」
女の子に言われ僕は扉を開き中に入った
そしてこれから僕は自分の人生が大きく変わるある者に会うことに
なるのだった