そろそろ突っ込み放棄していいですか？
なんか良く分からないけど、受付の女性が裏に引っ込んでいった。で、暫くすると男性を連れてきた。
「いやいや、すまない。その依頼主のギルドマスターだ。で、その子がその空を飛ぶ少女かね？」
ちょっと待てい！依頼主がギルマスかよ！何？この依頼チョコチョコギルマスの物混じってるの！
「空を飛ぶ少女じゃないんです！魔女なんです！間違えは断罪なんです！今日は活きの良いこのキノコ2本セットで食べるんです！」
活きの良いキノコって何！ワケわからないよ！しかもそれ毒キノコじゃん！ギルマス殺そうとしているよこの子！
「うむ？そのキノコは…君、そのキノコをどこで採取したんだ？！」
「そこら辺を探せば出てくるんです！食べるんです！毒抜きは一切しないんです！」
殺す気満々じゃん！それ、第三者にやっちゃ絶対やっちゃいけないパターンだよ！
「すいません。キノコの話はスルーしていただけませんか？」
「いや…冒険者だったら知っているだろう？そのキノコがどれだけレアなものか？毒抜きさえ出来れば高級食材になる。最も、見つけるだけでも難易度が高いから毒抜きが出来なくても相当な価値がある。」
「あーいえ、そっちの話ではなくて…アマミちゃんの趣味の1つでこのキノコを誰かに食べさせようとするところとか。アマミちゃんの遊び道具になっているので。アマミちゃんはこんなこと言っていますが誰にも食べさせることはしないので大丈夫です。」
「ああ、それなら気にしていないさ。見たところまだ幼そうだからな。」
「マスター？すいませんがここは受付です。邪魔なので話すのであればあっち行ってくれませんか？」
「あ…すまない。」
ええ…？！なんかこの受付さん辛辣だよ！ギルマスに向かって敬語と言う概念が全くないよ！しかもマスターかなりショボくれちゃったよ！
と言うことで奥の方のテーブルに移動しました。
「で、何の話をしていたかな？」
「…すいません。この二つの依頼の受理をお願いします。僕達家が遠いもので早めに帰りたいので。」
「あ、ああ…すまんな。ちょっと待っていろ。」
ギルマスが2つの依頼を持って受付のところに持っていった。アマミちゃんが絶句していたが持って帰ってくるとの事なので我慢してもらう。…こんな紙切れのどこに絶句するのかは謎なんだけどね。暫くすると、ギルマスは依頼書と袋を持ってきた。
「さて、これで平気だ。空飛ぶ少女の報酬は先に渡しておく。護衛依頼の方の詳細はその依頼書に書いてある。後で把握してくれ。で、少女の方だが…」
あれだよね。空飛ぶ少女、要は現状不機嫌で膨れている子と話すとかどうとかだよね。
「手短にお願いします。と言うよりどうしてギルドマスター自ら依頼を？」
「うむ？…ああ、最近王都で噂話になっているものだからな。ギルドマスターとして情報収集は必須だ。誰かが依頼を出してくれれば良かったのだが…依頼量がかかるし、回りに害がなければそこまで興味を示さないのでな。」
要は、ギルマスとしての仕事の一貫と言うわけか。…でも、それでこの謎めいた依頼を1000Gじゃ、誰も食いつかなくない？！解決困難の依頼で低価格すぎるよ？
「念のため聞きたいのですが、えっと…郊外での謎の光線についても経緯は同じですか？」
「あれは商人ギルドの方で話題になっていてな。目撃者は商人だが、危険かもしれないのでこちらで依頼を出したわけだ。早めの解決が見込まれればよいが。」
いやいや、その依頼やる気ないよね！1000Gでそんな謎めいた仕事誰もやらないよ！
「それを聞くと言うことは何か知っていたりするのか？」
「僕は気になっただけですので。それより、アマミちゃんが再起しそうですから話すことがあればどうぞ。」
あのカオス魔法を説明すると面倒くさいので、植物急成長魔法の真相は隠蔽しよう。うん、世の中謎のままの方がよいものもいくらでもある。そのままお雑煮入りしてくれないかな。
「戻ってきたんです！…お腹すいたんです！これ食べて良いですか？！」
まず、アマミちゃんの前においてあるものを整理しよう。先ずは机、次に依頼書、毒キノコ、後は受け取ったお金入りの袋、以上！食べ物はありません。
「アマミちゃん？前適当に買いだめしていたバナナはないの？」
「バナナさんなんです！出すんです！」
で、机の上に2房のバナナと牛乳が1パック出てきた。
「お兄ちゃんの分も出したんです！」
「あ、ありがとう。」
「ちょっと待て、今何処から出てきた？」
「机の上から出てきたんです！」
「いやいや、確かにそうなんだが…」
「すいません。時間がないもので用件だけどうぞ？」
「バナナを皆で食べるんです！独り一房なんです！」
それ多すぎない？！バナナ5本も食べたら帰ったとき夕食食べれないよ！と言うよりここには2房しか…って、3房あるし！アマミちゃん異空間にバナナ突っ込みすぎだよ！前渡したお金全部バナナ行き？！
